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南・羽生病院部長 「ウロリフト」特色を解説 日本泌尿器科学会東部総会

2026年(令和8年)11月02日 月曜日

南・羽生病院部長 「ウロリフト」特色を解説 日本泌尿器科学会東部総会

「どの患者さんに、どの術式を選ぶかが重要です」と南部長

羽生総合病院(埼玉県)の南秀朗・泌尿器科部長は10月2日、第91回日本泌尿器科学会東部総会のシンポジウムに登壇し、多様化する前立腺肥大症の低侵襲手術について議論を交わした。同学会は東日本の会員を中心とした地方学術総会。

前立腺肥大症は、男性特有の臓器「前立腺」が加齢とともに大きくなって尿道を圧迫し、尿が出にくい、頻尿、残尿感といった症状を招く病気。薬で効果が不十分な場合は手術を検討する。

手術は従来、前立腺を切除・焼灼するTURP(経尿道的前立腺切除術)が主流だったが、近年はウロリフト(経尿道的前立腺吊り上げ術)、アクアブレーション、WAVE(経尿道的水蒸気治療)、PVP(光選択的前立腺レーザー蒸散術)の4つの低侵襲手術が広まり、治療の選択肢が拡大。

シンポジウムでは「MIST、Aquablation、レーザー治療―2つ以上導入施設での実地使い分け」をテーマに、これら4つのうち2つ以上の術式を手がける医師が“すべてを満たす術式はない”ことを前提に、①症状の改善度、②効果の持続性、③性機能の温存、④体への負担――の観点から各術式の特色を解説。

南部長はウロリフトについて発表した。とくに、性機能の温存と体への負担の少なさが優れていることを挙げ、「インプラントで前立腺を押し広げて尿道を確保する手術で、5分ほどで終わります。組織を切除・焼灼しないため射精機能を損なわず、抗血栓薬を飲み続けたまま受けられます」と強調。ただし、過度に肥大した前立腺では改善効果が見込めないことや、再手術が必要となる割合がTURPに比べ高い報告があることも紹介した。

最後に、「当院ではウロリフトが適応できない患者さんにも対応できるよう、アクアブレーションも手がけています。どれが優れているかではなく、どの患者さんに、どれを選ぶかが重要です」と強調した。

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