徳洲会グループの創設者である徳田虎雄・医療法人徳洲会名誉理事長は「自由を求め愛に生きる」ことが、徳洲会の本質であり、原点であると述べています。これは人として、どう生きるかの根本的な考え方です。何ものにも捉われない自由な心で、弱い立場に立たざるを得ない患者さんや社会的な弱者に対する“愛”に生きるということを意味しています。徳洲会の理念である“生命だけは平等だ”――これこそ弱者の心からの叫びでもあり、それを徳洲会は正面から受け止め、「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会の実現」を目指しています。
徳洲会グループの行動は、医療・介護という手段をもって行う「社会改革運動」でもあります。かつて「世界の厚生省になる」という徳田・名誉理事長の唱えた最終目標を、あらためて国内はもとより世界の人々のために実現すべく尽力します。
徳洲会は多くの仲間が同じ理念・哲学でつながり、たとえどんなに困難な医療・介護の現場でも、「患者さんのために」と、心を合わせられることが強みでもあります。徳洲会の組織運営の根幹は「患者さんに対する奉仕である」と考えます。地理的、経済的なハンデを抱えた患者さんのことを第一に考え、離島・へき地、地方であっても良質な医療を届けるために、徳洲会は病院をつくってきたのです。
徳洲会グループの病院・施設に魂を込める作業は、私たちの努力にかかっています。運営が厳しい離島・へき地、地方の病院群とグループを牽引する中核病院が連携を強化し、職員の交流を図り、これまで以上に地域医療に貢献してまいります。
離島・へき地と都市部の病院をつなぐ新しい医療チームも勇躍しています。今後とも徳洲会グループを発展させていくとともに、「患者さんのために」が、あらゆることに優先できる徳洲会の風土を守ってまいりますので、関係者の皆様におかれましては、温かいご指導・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
医療法人徳洲会 理事長
一般社団法人徳洲会 理事長
東上 震一(ひがしうえ しんいち)