与論&沖永良部病院 合同QI大会を初めて開催 双方の職員が発表に刺激
与論&沖永良部病院 合同QI大会を初めて開催 双方の職員が発表に刺激
現地参加の両職員(前列中央が高杉院長、その右が藤崎院長)。与論島の形を手でイメージ
鹿児島県の奄美群島にある与論徳洲会病院と沖永良部徳洲会病院は10月17日、与論病院で合同QI(Quality Improvement=品質改善)大会を開いた。QIは、医療の質向上や業務改善などを目的とした活動の成果を発表する取り組み。これまでは各施設で行っていたが、今回、初めて合同での開催を試みた。現地参加とWEB参加のハイブリッド形式を採用し、両施設から合計70人超の職員が参加した。
最優秀賞は松井・与論病院職員 「驚愕のコストダウン」を実現
部署で取り組んだ成果を発表する松井職員
当日は与論病院が5演題、沖永良部病院が7演題を発表。参加者による投票の結果、最優秀賞は与論病院の松井直樹・総務課職員が受賞した。演題テーマは「ひそかに続けた『6手間』と驚愕のコストダウン結果」。出張や研修、応援などにともなう航空券の費用について、株主優待割引を活用したところ、昨年11月中旬から約11カ月間で162万1,030円のコストダウンにつながったことなどを発表した。2位は与論病院の中西愛海看護師と山野海咲看護師(演題名:医療用酸素コスト算定漏れゼロを目指した取り組み)、3位は沖永良部病院の川添祥・内科医師(演題名:定期処方患者の完全予約制と定期検査導入に伴う外来診療改善への取り組み)、4位は与論病院の土持智礼・診療放射線技師(演題名:紹介患者さんの在院時間削減に向けた取り組み)、5位は同院の高杉香志也院長(演題名:インシデントレポート増加の取り組み 医局からの報告6倍へ)が受賞した。
両施設の院長賞も設け、高杉院長は沖永良部病院の森下那海・理学療法士に、沖永良部病院の藤崎秀明院長は与論病院の川上悠理恵助産師に贈った。最後に両施設の幹部が総評し閉会。どの職員も他院の発表を聞いて刺激を受けていた。高杉院長は「困っていることも楽しいことも共有する大変良いイベントになりました」と手応えを示し、「今度は沖永良部病院で」と早くも続ける意向を見せた。藤崎院長も「似た環境なので合同で開く意義は大きい」と手応えを示す。「奄美群島では徳之島、沖永良部島、与論島は南三島と呼ばれるので、徳之島徳洲会病院も一緒にできたら」と意欲的だ。

