日本顎顔面インプラント学会誌 長・東京西病院医長の論文 難症例への長期予後が掲載
2026年(令和8年)09月14日 月曜日
日本顎顔面インプラント学会誌 長・東京西病院医長の論文 難症例への長期予後が掲載
「臨床の知見を論文として形に残すことは重要」と長医長
東京西徳洲会病院の長太一・歯科口腔外科医長が執筆した「下顎前突症を伴う上顎多数歯欠損に対して外科的矯正治療およびインプラント治療を行った1例」と題する論文が、日本顎顔面インプラント学会誌に掲載された。
同症例は、骨格性の下顎前突に多数の歯の欠損が重なった難症例。咬合の基準となる歯がほとんど存在しない状態であったため、補綴専門医と密に連携を取り、新製した義歯を用いて下顎の移動位置や咬合平面(かみ合わせの高さや位置の基準)を事前に評価・設定した。
その基準のもと、両側下顎枝矢状分割術による骨切り手術を施行して、下顎骨を適正位置へ移動。術前・術後矯正を経て上顎に4本、下顎に1本のインプラントを埋入し、固定性補綴装置を装着。上顎固定性装置の装着から約9年が経過した現在も、良好な咬合状態と高い咀嚼機能性を維持している。
長医長は「かみ合わせがない状態から位置をどうつくるか試行錯誤を重ねました。長期的予後を含めて学会に評価されたことは非常にありがたいです。臨床の知見を論文として形に残すことはきわめて重要だと考えます。後進の指導も含め、今後も臨床と研究を両立させていきたいです」と意欲的だ。

