東京西病院 佐野副院長が大会長 日本病院歯科口腔外科協議会
東京西病院
佐野副院長が大会長
日本病院歯科口腔外科協議会
日本口腔外科学会 徳洲会から7演題
佐野副院長(左から3人目)とシンポジストらで記念撮影
会の冒頭、佐野副院長は「地域包括ケアシステムに向けた病院歯科口腔外科医の人材育成に関し、展望を考えないといけない時期です。今後、我々がどう行動すべきかに主眼を置き、シンポジウムを提案しました」と挨拶。
まず行政、医科大学歯科口腔外科、歯科大学歯科口腔外科、病院歯科口腔外科それぞれの立場で4人のシンポジストが講演した。続いて佐野副院長を含め、教育の地域格差、卒前教育の充実、開業に最低限必要な卒後年数などをテーマに討論。開業に関しては、知識・技術に加え、地域のなかで多職種連携するための人格や人脈の形成も重要であるなど意見が出た。
この日は第66回日本口腔外科学会総会・学術大会も同時開催され、佐野副院長はシンポジウムで「顎(がく)顔面外傷治療における救急搬送時からの外傷口腔外科医としての治療参画」と題し発表、救急搬送された外傷患者さんへの初療での救急科との連携や歯科口腔外科の役割などについて考察した。
徳洲会グループからは口演で、東京西病院の松本学知・歯科口腔外科医長が「口底部に発現した巨大な海綿状血管腫の1例」、守谷亜沙人・同科医師が「上顎洞内に発生した神経内分泌癌の1例」、岸和田徳洲会病院(大阪府)の村山敦・歯科口腔外科副部長が「下顎前歯部に生じた単囊胞(たんのうほう)型エナメル上皮腫の1例」、千葉西総合病院の菊地崇剛・口腔外科医師が「下歯槽(かしそう)神経周囲にみとめた明細胞性歯原性癌の一例」、ポスターで名古屋徳洲会総合病院の足立誠・歯科口腔外科部長が「下顎歯肉未分化癌の頸部リンパ節転移が自然縮小した1例」、岸和田病院の姜良順・歯科口腔外科医長が「オトガイ下リンパ節腫脹(しゅちょう)のみを主症状とした菊池病の一例」をそれぞれ発表した。