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札幌東病院 地域BCP策定へ 近隣4病院と「HBC5」

2023.05.10

札幌東病院
地域BCP策定へ
近隣4病院と「HBC5」

「地域住民の安心・安全につなげたい」と太田院長 「情報共有からスタート」と合田医長

札幌東徳洲会病院は、札幌市東区支部地域連携BCP策定協議会(HBC5)に参加している。BCPとは、災害が発生した際の業務の継続や早期復旧の方法・手段を具体的に定めた計画で、HBC5は昨年設立、区内の5病院が連携し、災害時に地域の医療機能を維持できるようにするための地域BCPの策定を目指している。

「当院はDMAT(国の災害派遣医療チーム)指定医療機関に指定されており、TMAT(徳洲会医療救援隊)の隊員資格をもつ職員が複数在籍しています。災害対応の経験を策定に生かそうと考えています」と太田智之院長は意気込みを見せる。

月1回会議を設け、各病院が抱える災害リスクや地域BCPの発動基準などを議論。その過程でスマートフォンのアプリで情報共有を図る体制を1年かけて構築した。「災害時は、医療提供できない病院も出てくる可能性があります。その状況を共有して地域で対応することが大切です。地域BCPを策定するために、まずは情報共有の体制を築くことになりました」(合田祥悟・救急集中治療センター医長)。

5月中に災害対策訓練を行い、同アプリを使用して情報共有がスムーズに図れるか確認する。合田医長は「災害時に物資や人を融通できるようなBCP策定をしたい」と展望。太田院長は「個々の病院で災害に備えることが大前提」としたうえで、「病院間で支え合う体制をつくり、地域住民の安心・安全につなげます」と力を込めた。

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