地域医療の魅力を伝える ❶ 長寿・子宝で有名な島 幅広い年代への対応が魅力
2023.04.26
地域医療の魅力を伝える
❶ 長寿・子宝で有名な島
幅広い年代への対応が魅力
徳之島徳洲会病院(鹿児島県)院長 新納 直久
当院がある徳之島は、徳洲会を創設した徳田虎雄・名誉理事長の故郷です。鹿児島空港から飛行機で1時間弱の距離に位置し、世界自然遺産にも登録されるほど自然豊かな島です。海のレジャーが人気のほか、奄美群島で唯一、闘牛が行われるといった特徴があります。そのため、当院では「闘牛外傷」の患者さんを診ることもあります。
美しい海がすぐ近くにある徳之島病院
長寿の島でもあり、80歳を超えても現役で働く高齢の方が目立ちます。当院に入院した高齢患者さんがリハビリテーションに励み、農作業に復帰する姿は日常茶飯事。リハビリの意義の大きさを職員一同、実感しています。
その一方で、徳之島は「子宝の島」としても知られています。当院は島唯一の分娩機関で、島のお産を支えています。0歳の生まれたばかりの赤ちゃんから100歳を超える長寿の方まで、幅広い年代の患者さんにかかわれることは、島で働く医療者にとって魅力のひとつと言えます。
多様なニーズに当院だけで応えることには限界がありますが、徳洲会グループのスケールメリットによって、さまざまな職種に来島していただき、難しい治療も可能な限り島内で提供できるようにしています。離島ならではの環境ではあるものの、徳洲会グループからの応援を当たり前とは考えておらず、島内完結型の医療を目標としています。また、離島の病院同士で自院にない診療科をカバーし合うなど、奄美群島全体の医療充実にも取り組む計画です。
2025年に当院は新築移転を予定しています。自然豊かな徳之島で、新たなステージを迎える当院で、ともに医療に挑戦する仲間を求めています。ぜひ、ご来島ください。