内科公開教育セミナー 医学生と研修医対象に 湘南鎌倉病院が初めて開催
内科公開教育セミナー
医学生と研修医対象に
湘南鎌倉病院が初めて開催
(左から)講師を務める山本部長
熊谷医長
持田部長
増田部長
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は内科・総合診療科のWEB教育セミナーを初開催した。医学生や院内外の研修医が対象で、約50人が参加した。開催日は5月21日。
脳神経内科の山本大介部長は、同診療科領域の一般的な疾患や、てんかんについて解説。てんかんについては高齢者のてんかんや、脳卒中後てんかんなどタイプや特徴、治療薬を説明した。
総合診療科の熊谷知博医長は回診、病状説明をテーマに主にコミュニケーションについて解説。コミュニケーションの大切さや言語・非言語の特徴、コミュニケーションスキルを説明した。
腎免疫血管内科の持田泰寛部長は、具体的な疾患や病変などを挙げながら腎臓領域の組織と鑑別診断、内科医に必要な病理組織の考え方について解説した。まとめとして、まずは一般的な疾患や命にかかわる重篤な疾患を学ぶこと、つねに「その後」を予測し、経過と違ったら鑑別診断、病理診断のやり直し・見返しが必要なことを強調した。
最後に消化器病センターの増田作栄部長が胆膵領域をテーマに講義。鑑別診断の進め方や代表的な疾患として胆管炎、超音波内視鏡を解説した。臨床研究を積極的に計画・実施していることも披露し、医師になって10年目以降のキャリアプランにも目を向けておく必要性を示唆した。
今回の企画について増田部長は「当院の専攻医が内科領域の勉強会を望んでおり、昨年6月から2週間に1回、開くようになりました。その流れで初めて学生と研修医向けに試みました」と経緯を説明した。総合内科の西口翔部長は「当院は内科領域にも優秀な人材がそろっているので、院外に積極的に発信していきたいです」と勉強会の継続に意欲を見せた。