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前・中部徳洲会病院部長 最優秀演題を受賞

2021.09.28

前・中部徳洲会病院部長 最優秀演題を受賞

日本ペインクリニック学会

「今後は治療の周知と若手医師育成を」と前部長

中部徳洲会病院(沖縄県)の前知子・疼痛(とうつう)治療科部長兼麻酔ペインクリニック部長は、日本ペインクリニック学会第55回学術集会で最優秀演題を受賞した。テーマは「膵(すい)がん患者のオピオイド使用量:神経ブロック施行時期との関連性」。全身オピオイド(麻薬性鎮痛薬)治療を行ってから腹腔神経叢(ふくくうしんけいそう)ブロックを行った患者さん18人(L-CPN群)とオピオイド開始直後に腹腔神経叢ブロックを行った患者さん8人(E-CPN群)を比較検討した。

結果、E-CPN群では最終的にオピオイド使用量が有意に増加しなかったのに対し、L-CPN群では増加。腹腔神経叢ブロックは膵がんの痛みに対し、オピオイドの増量を抑制できる可能性を示した。前部長は「神経ブロックの良さを知っている主治医が、全国的に少ないのが現状です。徳洲会グループ病院には、当院の医師が出向いて疼痛治療をすることも可能です。今後は若手医師の育成も推進していきたい」と意欲的だ。

また、福岡徳洲会病院の廣田一紀・麻酔科緩和ケア部長は「星状神経節ブロックを安全に行う!」と題する発表で優秀演題に選出、中部徳洲会病院の服部政治・疼痛治療科統括部長はシンポジウム「ペインクリニシャンが行う緩和ケア」で座長を務めた。

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