仙台徳洲会病院 2022年4月1日の新病院オープンに向け上棟式 佐野院長「さらに良い医療提供」と飛躍を誓う
仙台徳洲会病院
2022年4月1日の新病院オープンに向け上棟式
佐野院長「さらに良い医療提供」と飛躍を誓う
式後に出席者で記念撮影
新病院の完成予想図
式には69人が参加した。当初は列席者に建築主の医療法人徳洲会(医徳)をはじめ多様な関係者、また式後には関係者による見学会、地域の方々への餅まきや縁日などを予定していたが、コロナ禍で式後のイベントは中止。神事のみとし、出席者も佐野院長ら病院職員、新病院の設計・監理、施工関係者などに限定した。
式は約30分で終了。途中、上棟の儀では、宮司のかけ声に合わせて佐野院長、井上尚美副院長、佐藤裕恵・看護部長が、来賓代表の赤木久一・住販システム社長とともに、勢い良く木槌で3回棟木をたたき、新病院の末長い繁栄を祈願した。
式後には、佐野院長が挨拶に立ち、大阪府のグループ病院で院長を務めていた頃から院内に神棚を祭っているエピソードを披露。「その恩恵か、新病院をつくるにあたり運が良いと思うことが3つありました」と切り出した。
飛沫防止のスタンド越しに挨拶する佐野院長
まず、移転先の土地確保を挙げ、「最高の場所を譲っていただきました」と赤木社長に感謝の気持ちを伝えた。ふたつめには「人に恵まれたこと」。自院の職員、一般社団法人徳洲会の職員、新病院の設計、施工会社などグループ内外で人の縁に恵まれていることを強調した。
最後に「コロナ禍」を挙げ、「“患者さんのために尽くす”という医療の本質、徳洲会の本質を思い出させてくれました」と吐露。「大阪にいた頃は“いつか皆があっと驚く医療を”とか“最新の機器を導入して驚かせよう”など、そんなことばかり考えていました。新しい医療ばかりを行う格好良さではなく、真に患者さんが必要とする医療を地道に行う泥臭さが求められていると、つくづく実感しています」と明かし、「新病院では一層、徳洲会の原点である“生命だけは平等だ”を具現化し、仙台市や宮城県のために良い医療を提供していきたい」と言葉に力を込めた。
上棟の儀を行う(左から)佐藤・看護部長、井上副院長、赤木社長、佐野院長
工事が着々と進んでいる新病院
その後、職員を中心に屋上を見学。佐野院長は「無事に節目を迎えることができて感無量です。新病院効果で良い医師も集まっているので、期待してください」と笑顔をのぞかせた。
新病院は、現病院から直線で約3㎞の仙台市泉区高玉町に、来年4月1日にオープン予定。地上9階、塔屋1階建て、延べ床面積3万3584.23㎡。屋上にはヘリポートを備える。敷地内には450台分の駐車場に加え、木造平屋建ての保育所も開設。