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徳洲会体操クラブ 北園が五輪代表入り 亀山と米倉にはチャンスも

2021.06.16

徳洲会体操クラブ 北園が五輪代表入り
亀山と米倉にはチャンスも

第75回全日本体操種目別選手権が6月5日から2日間、群馬県で行われ、大会終了後に東京五輪の日本代表選手が発表された。男子5人のうち徳洲会体操クラブの北園丈琉が代表入りを果たした。

東京五輪の男子体操日本代表は団体枠が4人、個人枠が最大で2人。団体枠は全日本体操種目別で実質、最後の1枠を同クラブの北園と杉野正尭が争うかたちとなった。予選終了時点で杉野がリードしていたが、決勝で北園が逆転。4月の全日本個人総合で負った両ひじの大けがを乗り越え、最後の切符をつかんだ。

「金メダルを絶対に獲らないといけないという使命感が芽生えました」と北園。米田功監督は「互いに力を発揮し、やりきったと思います。レベルの高い大会でした」と振り返った。北園を中学時代から指導し支える清風高等学校体操競技部の梅本英貴監督は「(けがから)よく帰ってきた。本当にすごい」とたたえた。

高気圧酸素療法受ける

他の代表選手とともに撮影に応じる北園(後列中央、写真:アフロスポーツ)

負傷後、北園は徳洲会グループ内外の医療機関で高気圧酸素療法を受けた。対応した松原徳洲会病院(大阪府)の平田裕久・外科部長は「代表入りは本当にうれしいです。活躍を楽しみにしています」と期待。野崎徳洲会病院(同)の岡田崇宏・臨床工学技士も「悔いのない闘いをしてください」とエールを送る。

一方、個人枠では1枠を巡り米倉英信が内村航平選手と熾烈(しれつ)な争いを展開したが、代表入りはかなわなかった。もっとも、米倉と徳洲会の亀山耕平には、個人種目別ワールドカップを通じてまだ代表のチャンスが残っている。米倉は跳馬、亀山はあん馬で狙う。「ともに王手をかけている状態」と米田監督。ただし、代表枠は1カ国1選手までしか与えられないため両選手が一緒に代表になることはできない。

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