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名古屋病院が麻酔科の体制強化 心臓血管麻酔専門医認定施設を取得

2020.8.27

名古屋病院が麻酔科の体制強化 心臓血管麻酔専門医認定施設を取得

名古屋徳洲会総合病院は心臓血管麻酔専門医認定施設を取得した。同院麻酔科は常勤医師8人で、全員が日本麻酔科学会の専門医以上の資格を保持。心臓血管外科・脳神経外科を含めた緊急手術に随時対応できる手術室運営を行っている。

「認定施設取得はひとつの目標でした」と赤堀部長「認定施設取得はひとつの目標でした」と赤堀部長
徳洲会グループの心臓血管麻酔専門医認定施設

心臓血管麻酔専門医認定施設は心臓血管麻酔に関する教育プログラムを有する日本麻酔科学会の認定施設であり、心臓血管麻酔専門医申請のための研修、ならびに日本麻酔科学会会員のための心臓血管麻酔の教育・研修の場となる。同院は、2017年4月に赤堀貴彦・麻酔科部長が入職、19年に赤堀部長と河合未来医長が心臓血管麻酔専門医を取得したことで、同施設の要件をクリアし申請、20年4月に認定された。

赤堀部長は「当院では毎年2,000件を超える手術の麻酔科管理を実施、このうち心臓血管外科の麻酔科管理が400件を超えます。これだけ多い施設なので、赴任した当時から認定施設の取得はひとつの目標でした。取得できてほっとしています」と胸をなでおろす。

同科は、すべての全身麻酔を担当するだけでなく、手術室でのすべての手術が安全に行えるように、手術室全体の管理を実施。このために多職種と連携し、密にコミュニケーションを取り、万全の体制で臨んでいる。また、今後は教育にも注力していく考えだが、専門医を取得するのに必要な先天性疾患が同院では症例数が少ないため、地域の医療機関と連携し対応していく考えだ。

赤堀部長は「認定施設の取得により、今後は若い麻酔科医も受け入れ、教育にも力を入れていければと考えています。そのためには私自身の知識、技術の向上が不可欠ですので、日々精進していきます」と意気軒高だ。

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