日本泌尿器科学会総会 徳洲会が16演題発表 革新的医療技術創出へ叡智結集
日本泌尿器科学会総会 徳洲会が16演題発表 革新的医療技術創出へ叡智結集
第113回日本泌尿器科学会総会が4月23日から4日間、京都市で開かれた。テーマは「愛と叡智の結晶, Crystal of Love and Wisdom」。徳洲会グループは16演題を発表した。一部を紹介する。
岩城医師はグループで唯一、総会賞ポスターで発表
南部長は複数の演題を発表
総会賞ポスター(尿路上皮腫瘍:臨床)で千葉徳洲会病院の岩城拓弥・泌尿器科医師が「HE染色病理画像を用いた深層学習による上部尿路上皮癌のゲノム異常予測」と題し発表。
腎尿管全摘術を受けた 175 例をもとに開発したH&E 染色全スライド画像(WSI)から上部尿路上皮がん(UTUC )の遺伝子異常を予測する深層学習モデルを検証した。岩城医師は、H&E 画像のみから UTUC の特定遺伝子異常を高精度に予測できること、とくに FGFR3変異のスクリーニングに有用な点を強調し、“迅速かつ低コストで遺伝子検査の適応を絞り込むツール”として臨床導入への期待を示した。
一般口演では、羽生総合病院(埼玉県)の南秀朗・泌尿器科部長が2演題を発表した。1演題は「当院におけるアクアブレーションの導入初期経験」と題し、前立腺肥大症の外科的治療で新たに導入したアクアブレーションの初期成績として昨年6~8月に施行した 14 例を評価。下部尿路症状や排尿機能の有意な改善をもたらし、安全かつ有効な導入だったことを示した。
もう1演題は「経尿道的前立腺吊り上げ術における血尿スケール評価を用いた術直後からのカテーテルフリーへのアプローチ:単一術者による検討」がテーマ。UroLift2 システムを用いた前立腺尿道リフト(PUL)後の尿道カテーテル抜去について、術中の血尿グレードに基づいて意思決定する手順(プロトコル)の有効性を検証した。
結果から、術中血尿グレードがPUL後のカテーテル管理の標準化に寄与する可能性を示唆した。南部長はアクアブレーションについてランチョンセミナーで講演も行った。
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の池田舞子・泌尿器科医長は「前立腺癌におけるPSMA PET/CT導入初期経験:67例の後方視的解析」、湘南藤沢徳洲会病院(同)の吉村一良・ 泌尿器科ロボット手術センター長は「ロボット支援下膀胱全摘における体腔内新膀胱の機能的検討」。
吉岡弘貴・泌尿器科医長は「泌尿器科領域に発生した悪性リンパ腫の2例 -前立腺原発例と精嚢原発例-」、武蔵野徳洲会病院(東京都)の大岩祐一郎・泌尿器科医長は「FANS(Flexible And Navigable Suction)-UAS(Ureteral Access Sheath)の初期使用経験- 吸引なしでも有用なFANS-UAS -」と題し発表。一般eポスターでは、8病院が合計9演題を発表した。

