内科学会「ことはじめ」で19演題 郡司研修医が優秀演題賞 堀内医長は2年連続指導教官賞
内科学会「ことはじめ」で19演題 郡司研修医が優秀演題賞 堀内医長は2年連続指導教官賞
19演題を発表した湘南藤沢病院の研修医と指導医
日本内科学会による「医学生・研修医・専攻医の内科学ことはじめ2026」で、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)が19演題を発表(徳洲会グループ全体で27演題と大半占める)、このうち郡司拓己・初期研修医(2年次)が優秀演題賞、堀内滋人・総合内科医長兼呼吸器内科医長が2年連続で指導教官賞を受賞した。「断らない救急」で培われた豊富な症例経験と、一例ごとに学問を引き出す教育文化が若手の成長につながっている。
郡司研修医のテーマは「日本の救急搬送症例におけるGAPSによる予後予測能の検証」。GAPSとは、搬送後5分程度で算出できる患者さんの脆弱性、病状の不安定さを評価する予後予測スコア。郡司研修医は、もともと英国で開発された指標が、日本の医療現場でも高い精度で活用できることを証明し、30日以内の死亡リスクがきわめて低い「安全に帰宅させられる基準」を見出した。
「初めての学会発表でしたが、関心のあった領域の研究にかかわることができ、貴重な経験となりました」と郡司研修医。
同院が19もの演題をそろえ、かつ高いクオリティを維持できる背景には「徳洲会の原点である『断らない救急』があります」と堀内医長は語る。「症例の一つひとつには、必ず学問がある。それをキャッチし、教育につなげる文化が醸成されてきました」。また、質疑応答で、大学病院の専門医らによる鋭い質問に対し、湘南藤沢病院の研修医たちが堂々と回答する姿に、「『働き方改革』や心理的安全性の確保、断らない救急による多くの経験が若手の自信につながっていました」と目を細める。
北川泉・副院長兼総合内科統括部長は「徳洲会で学ぶことに誇りをもってもらいたい。都市部であれ離島・へき地であれ、みんな仲間です。総合的に診られる人を増やしていきたい」と展望。今後、離島・へき地医療を担う総合的な診療能力をもつ若手の育成が、断らない救急の鍵となると考え、離島・へき地のグループ病院との人事交流を積極的に行っていく方針だ。

