武蔵野病院 データ経営により急性期医療最適化 西東京地域で独自のポジションを確立
武蔵野病院 データ経営により急性期医療最適化 西東京地域で独自のポジションを確立
武蔵野徳洲会病院(東京都)の経営が好調だ。大学病院や公立病院がひしめく西東京地域で、開院11年目を迎えた武蔵野病院は「中等症の急性期患者さんを中心に医療を提供する」という明確なポジションを打ち出している。同院の好業績維持の理由を病院三役に聞いた。
左から新井・事務部長、桶川院長、瀬上・看護部長
「見える化会議」で院内マネジメントを透明化し、改善も迅速に
好調の要因として挙げられるのが、救急医療を入り口とした急性期医療体制、外科系を中心としたバランスの良い診療科構成、さらに病院のブランド力を高める専門センターの存在。桶川隆嗣院長は「手術症例が多く、在院日数が短い効率的な運営が、急性期病院としての理想的な形になっています」と強調。さらに「毎日の病院データを精査し、救急搬送件数や手術件数などの主要指標を日々確認することで、迅速な経営の軌道修正を可能にしています」と胸を張る。
データに基づく経営を支えるのが、月2回の「見える化会議」。これにより、各部署の業務実績を公表し、病院全体の経営状況をリアルタイムに共有。瀬上希代子・看護部長は「病院の現状を客観的に把握できるため、組織として同じ目標に向かう意識が醸成され、病床回転率の向上と質の高い看護の両立につながっています」とアピール。
また、現場の課題を即座に共有するスピード感も強み。新井秀樹・事務部長は「ほぼ毎日開催される医局会などで、医師と事務方が密にコミュニケーションを取っています。診療現場で生じた問題を早期に改善できる体制が、無駄のない病院運営とスタッフの士気向上を支える基盤」と語気を強める。
今後は地域医療連携のさらなる強化と、ロボット手術など専門医療の高度化を視野に収め、地域医療ニーズに応えながら、急性期医療の中核病院として成長していく考えだ。

