湘南鎌倉医療大学 臨地実習の質向上へ 実習指導者講習会を開講
湘南鎌倉医療大学 臨地実習の質向上へ 実習指導者講習会を開講
湘南鎌倉医療大学(神奈川県)は9月14日、実習指導者講習会を開講した。これは同大看護学部生の臨地実習を徳洲会病院・施設で行うにあたり、同病院・施設の看護師が実習指導者としての心構えを学び、指導力の向上を図るのが目的。グループ病院・施設から17人が受講した。
真剣な表情で講習会の概要を聞く受講者
講習会の中心を担う眞鍋教授(右)と米山准教授
同講習会は厚生労働省の指定や認可に基づく指導者講習会とは異なり、大学独自のもの。徳洲会グループとして大学と病院・施設が同じ考え方の下、看護師を育成することを目的に、同大と徳洲会看護部門が共同で企画した。カリキュラムは15科目、受講時間は計108時間。
昨年度、初開催した際は3カ月ほどかけ修了したが、今年度は週3回、曜日を固定して集中的に行い、1カ月で修了できる日程にした。また、内容をより臨床に即したものに変更、「看護トピックス」の科目も設け、現在の看護学に関するトレンドを学ぶ時間も設けた。
開講式では最初に荒賀直子学長が「本学の学生がどのような学習を経て臨地実習に臨むか理解し、適時・適切に指導していただけるとありがたいです。また、グループワークなどを通じ、受講生同士が交流できる場になれば良いと思います」と挨拶。その後、受講に関する注意事項や設備の利用方法などに関する説明があった。
同講習会を担当する眞鍋知子・成人看護学教授は「指導者と今の学生では、学生時代に受けてきたカリキュラムが違いますので、ぜひ今の学生の教育環境に触れてもらえるとうれしいです」と呼びかけた。米山雅子・小児看護学准教授は「臨地実習では学生と一緒に指導者も学び合い、お互いの情報を共有できる場になれば良いと思います」と期待を寄せていた。