TOPIC

野田総合病院 「無痛分娩」が好評を博す! 産婦人科と麻酔科 強固に連携

2025年(令和7年)10月27日 月曜日

野田総合病院 「無痛分娩」が好評を博す! 産婦人科と麻酔科 強固に連携

野田総合病院(千葉県)は産婦人科と麻酔科が強固に連携して無痛分娩を実施、好評だ。6月8日と9月6日に初めて市民講座を開き、地域の方々との直接対話により、分娩数アップにつなげている。

「地域の周産期医療を牽引していきたい」と島貫医長第2回市民講座には、第1回を上回る26人が参加

同院は2月に徳洲会入りしたが、直後に分娩予約数の落ち込みがあった。島貫洋太・産婦人科医長は「医療スタッフは誰ひとり変わっていません。これを信頼の根拠として地域に発信していこうと考えました」と強調。そこで、同院が行う無痛分娩の優位性をアピールすると同時に、地域の方々との直接対話の機会を創出した。

一般的に無痛分娩は、産婦人科医師が麻酔管理を行う施設が多いが、同院では分娩時に麻酔科医師が常駐し、麻酔管理とリスク対応を一貫して行っている。吉積優子・麻酔科医長は「100人いれば100とおりのやり方があります。妊婦さんの状態や分娩の進行に合わせ、完全オーダーメイドの麻酔管理を行います」。

また、吉積医長による無痛分娩外来では、妊娠段階で丁寧な情報提供を行い、過剰な期待・誤解を修正することで、出産後の満足度向上につなげている。

初めて市民講座も開催し広報を強化。6月の第1回の参加者は16人、9月の第2回では26人に増加した。講座参加がきっかけで同院での出産を決めた妊婦さんもいる。村松恵・助産師主任は「質疑応答やアンケートで、参加者の要望や疑問を直接聞けたので、妊婦さんへの対応に生かしていきたいです」と意欲的だ。

同院は今年の分娩件数の目標を200件とし、さらに長期的に400件台への躍進を目指す。島貫医長は「地域に貢献し、野田市の周産期医療を牽引していきたいという思いは変わりません。徳洲会グループの横断的なノウハウ共有などの取り組みを生かし、さらなる発展につなげていきたいです」と語る。

ページの先頭へ