より大きな手術など可能 手術室直結の新病棟 武蔵野病院が開設
2021年(令和3年)10月04日 月曜日
より大きな手術など可能 手術室直結の新病棟 武蔵野病院が開設
新たにオープンした病棟
武蔵野徳洲会病院(東京都)は9月1日、2階に1病棟(一般病床10床)を開設した。手術室に直結し、病棟中央にスタッフステーションを配置して病床を広く見わたせるようにするなど、将来的にHCU(高度治療室)またはICU(集中治療室)への転床を視野に入れた空間となっている。
同院は3月に許可病床を246床から303床に拡大。4月に着任した桶川隆嗣院長は「より大きな手術、よりアクティブな急性期医療などを展開するには、HCUやICUが不可欠」と考え、最初の開棟先として決断した。病棟責任医師の大野謙介・麻酔科主任部長は、手術や重症患者さんが増加傾向にある現状を明かし、「新病棟であればスタッフの目が届く範囲に患者さんがおられるので、今まで以上に安全です」とアピール。
「いずれは院内外の急性期患者さんをいったん受け入れ、状態が落ち着いたら他の病棟に移す運用ができれば」と期待をふくらませる。斎藤英子・看護部長も「重症の患者さんが安心し、信頼を寄せていただけるよう体制づくりに努めたい」と余念がない。
来年度中にフル開棟へ
増床のうち残り47床については運用を検討中。新型コロナなど状況に応じて2022年度中にはフル開棟を目指す。新井秀樹事務長は「開院当時、許可病床は210床でしたが、2回の増床を経てようやく300床規模の病院になりました。今後も地域のために頑張ります」と意気込んでいる。