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徳洲会泌尿器・ロボティクスチーム/部会  TRUSに2日間で延べ360人超  「知技心で新時代を切り拓く」テーマに初開催

2024.08.19

徳洲会泌尿器・ロボティクスチーム/部会  TRUSに2日間で延べ360人超
「知技心で新時代を切り拓く」テーマに初開催

「これまで以上にロボット手術の質を上げていきたい」と桶川院長「問題意識を共有し、夢を語りながら毎年続けたい」と東上理事長 「部会活動がなければ徳洲会は存続できません」と安富祖・最高顧問↑当日のプログラムはTURAのホームページから

1日目の冒頭、桶川院長が挨拶に立ち、徳洲会グループのロボット手術の歴史に言及、2011年に宇治徳洲会病院(京都府)に初導入して以降、今年3月で、症例数がグループ全体で1万件を超えたと報告した。そのうえで、「数だけでなく、第一線で活躍する先生方との交流を通じ、これまで以上に質を上げていきたい。また、徳洲会の膨大なデータをもとに論文に残してほしい。このセミナーをきっかけに実現していけたらと思います」と語気を強めた。

次いで、東上震一理事長は「グループ全体でロボット手術をさらに進化させていかなければなりません。本セミナーは泌尿器科が中心になりますが、ロボット手術にかかわる多くの診療科と問題意識を共有し、夢を語りながら、毎年続けていきたいと思います」と展望を示した。

シンポジウム1「新規手術支援ロボットの特徴と今後の展望」では「Senhance」、「Saroa」、「hinotori」、「Hugo」、「da Vinci」の5つの手術支援ロボットの導入施設が、それぞれ特徴や実績、今後の展望などを解説。続いて、徳洲会シンポジウム1「徳洲会病院のロボット手術の現状と未来を語る~研修医へのメッセージ~」では、若手医師への教育に関し、泌尿器科に加え消化器外科や心臓外科の指導医が、手術支援ロボットの有用性や活用方法、課題などを示した。

シンポジウム2「女性ロボット外科医:現実と未来」では、第一線で活躍する4人の女性医師が登壇。自身の経歴(ライフステージ)を紹介したうえで、外科医を続けるためのポイント、ロボット手術が外科医の寿命を延ばせる可能性、外科手術と術者の性差などについて私見を示すとともに、経験をもとにアドバイスを送った。

2日目はシンポジウム3「ロボット支援手術―エキスパートの手技―」からスタート。基調講演では、泌尿器腹腔鏡技術認定制度の展望、安全な操作のために心がけるポイントなどについて説明。シンポジウム4「ロボット手術の近未来を語る」の基調講演では、国産初の手術支援ロボットhinotoriの開発秘話などを明かすと同時に、遠隔手術の可能性について言及した。

続いて、徳洲会シンポジウム2「徳洲会外科系ロボット手術の現状と医療安全対策」では消化器外科、呼吸器外科、婦人科の医師に加え、臨床工学技士や看護師も登壇。各診療科での導入経験、各職種の役割、さらに医療安全に関する発表もあった。

最後に、安富祖久明・最高顧問が「徳洲会には各診療科だけでなく、職種ごとにも部会活動というものがあり、これがなければ徳洲会という巨大組織は存続できません。今回のセミナーをとおしてTURAだけでなく、一つひとつの部会の充実も感じることができました。今後も安心・安全な医療に努め、私たちと一緒に働きたいと思えるような魅力ある組織づくりに邁進します」と誓い、閉会した。

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