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徳洲会「回顧この1年」③ 内視鏡治療などの遠隔支援や 手術支援ロボット導入が拡大

2023.12.21

徳洲会「回顧この1年」③
内視鏡治療などの遠隔支援や
手術支援ロボット導入が拡大

より良い医療を患者さんに提供するため、新しい技術や医療機器などを積極的に導入している徳洲会グループ。今年は“遠隔診療支援”が花開いた一年となった。具体的には、消化器内視鏡治療や麻酔管理にかかわるサポートを遠隔地から実施。また、手術支援ロボットの分野でも新たに「Hugo RAS System」をグループ初導入したり、「ダヴィンチ」や国産初の手術支援ロボット「hinotori」を追加導入したりする動きなどもあった。

多様な情報を一度に確認できる遠隔麻酔支援の支援側画面 システムタワーや4台のアームカート、サージョンコンソールからなるヒューゴ(画像提供:コヴィディエンジャパン)

遠隔内視鏡診療支援は4月、福岡徳洲会病院から鹿児島県・奄美大島にある名瀬徳洲会病院での胃ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)をサポート。岸和田徳洲会病院(大阪府)の井上太郎・副院長兼内視鏡センター長が内視鏡画像をリアルタイムに共有するなどし、アドバイスを送った。

遠隔麻酔支援は、遠隔地から別の医師が麻酔チャート(記録)、心電図、人工呼吸器などモニター画面をチェックし、必要な情報を現場の麻酔科医師に伝え、より安全かつスムーズに手術を進めるのが目的。5月に出雲徳洲会病院(島根県)での局所麻酔下の手術時に試験運用を開始。6、7月にも乳がんや肺がんに対する手術で遠隔麻酔支援を行った。

今年は手術支援ロボットを巡る新たな動きも見られた。4月にヒューゴを導入したのは宇治徳洲会病院(京都府)だ。ヒューゴは2022年9月に薬事承認、同11月に泌尿器科と婦人科の手術が保険適用となった新しい手術支援ロボット。複数人で術野画面を確認できるオープンコンソールを採用し、アームが1本単位で独立していることから、症例に応じて柔軟に配置できるなど特徴もある。

また東京西徳洲会病院がグループ3台目の「hinotori」を導入。6月に1例目となる前立腺全摘術を施行した。さらに榛原総合病院(静岡県)がダヴィンチを新規導入。手術支援ロボット(ダヴィンチ、hinotori、ヒューゴ)の導入数は計26病院・28台に拡大した。

整形外科領域に特化したロボットの導入もあった。八尾徳洲会総合病院(大阪府)が4月に導入した脊椎手術支援ロボット「MAZORXXロボットシステム」だ。脊椎変性疾患などに対する脊椎固定術を行う際に使用し、手術計画の作成や、ロボットアームによる手術器具の正確な誘導、リアルタイムナビゲーションシステムによる高精度なスクリュー挿入などに寄与。グループ初導入だ。

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