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徳之島病院 遠隔診療で医療を効率化 厚労省研修会資料に掲載

2023.04.13

徳之島病院
遠隔診療で医療を効率化
厚労省研修会資料に掲載

バイタルを確認しながら患者さんの顔を見て診察

徳之島徳洲会病院(鹿児島県)が導入している遠隔診療システムが、医療政策の策定に向け厚生労働省が同省職員を対象に開催した研修会で紹介された。

国は目下、5疾病・5事業(2024年度からは6事業)などを対象とした同年度から始まる第8次医療計画の策定に向け検討を進めており、その一環で22年度第2回医療政策研修会・第2回地域医療構想アドバイザー会議を開催。離島・へき地ではICT(情報通信技術)を活用した効率的な医療提供が模索されており、そのモデルのひとつとして研修会資料に掲載された。

同院は19年、データ送信機能付きのバイタルサイン(生命兆候)計測装置やスマートフォン、タブレット型端末を組み合わせた遠隔診療システムを導入。医師は病院で在宅患者さんの顔を見ながら血圧や脈拍などをリアルタイムに把握し診察できる。コロナ禍以降は感染対策強化のためコロナ病棟で活用。その後、装置を追加導入したことで、現在は在宅診療とコロナ対応の双方に使用可能だ。

システム導入当時の同院院長で、導入を後押しした藤田安彦・鹿児島徳洲会病院総長は「医療現場の効率化に寄与できる仕組みです。離島・へき地をはじめ全国の医療関係者の参考になればうれしい」。

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