南海トラフ地震を想定 多機関連携訓練に参加 TMAT
2023.03.30
南海トラフ地震を想定
多機関連携訓練に参加 TMAT
FH内で被災患者さんを診療
NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は南海トラフ巨大地震を想定した多機関連携訓練に参加した。東海地方から九州地方まで太平洋側の広範囲で大津波による甚大な被害を想定、各種団体が連携し捜索、救護、搬送まで一連の流れを訓練。実効性のある体制づくりが狙いだ。
高知県安芸郡田野町の公園を会場に24団体・約150人が参加。ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が主催し昨年12月10日から2日間実施。TMATからは6人が参加、3人が見学した。
訓練では、PWJからの協力要請を受けフィールド・ホスピタル(FH=野外病院)の運営に参画。FHでの診療に加え周辺の巡回診療などを行った。
TMATの村田宇謙・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)外科部長は「スムーズに連携するには平時の訓練が重要。流れを確認でき良い経験となりました」。西村浩一・松原徳洲会病院(大阪府)看護主任は「横のつながりを大切にし、発災時にはひとりでも多く救えるよう貢献したい」と力を込める。野口幸洋・事務局員(ロジスティクス統括、一般社団法人徳洲会医療安全・質管理部課長補佐)は「多機関が連携することで、お互いの強みを生かせるメリットがあると思います」と振り返っていた。