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第177回TCLSコース 受講者が5,000人突破 会場の和泉医療センターで大台乗せ

2023.03.15

第177回TCLSコース
受講者が5,000人突破
会場の和泉医療センターで大台乗せ

TCLS(徳洲会二次救命処置)コースの受講者が通算5,000人を突破した。和泉市立総合医療センター(大阪府)を会場に昨年12月10、11日に開催した第177回TCLS和泉コースに32人が参加し、受講者総数が5,019人となった。2002年9月の第1回以来、約20年間で到達。今後も継続し心肺蘇生技術の普及に尽力していく。

5,000人突破を記念し和泉コース参加者が記念撮影 高性能シミュレーター(訓練用人形)を用い心肺蘇生法を習得

TCLSコースは科学的根拠に基づいた心肺蘇生法の習得を目的として開催。06年からは日本救急医学会の認定ICLS(心停止緊急救命処置)コースとして行っている。

参加者は講義や実技をとおしてACLS(二次救命処置)の概要、胸骨圧迫や人工呼吸によるCPR(心肺蘇生法)の手順・方法、気道確保、気管挿管、換気、心電図の見方、除細動器と心電図モニターの使用方法、AED(自動体外式除細動器)の使用方法などを習得。筆記試験と実技試験を行い、合格者に修了証を授与する。グループ内で開催希望病院を募り、年間10回程度催している。

5,000人目の受講者となった和泉医療センターの田中沙世子看護師は「先輩たちの姿を見て日々勉強ですが、少しずつでも自分の力でできることを増やしていきたい」と抱負を語った。受講した32人全員が合格して修了証を手にし、閉会式で松下晴彦院長は「この2日間の経験をぜひ日頃の診療活動に役立ててください」とエールを送った。

コースディレクターを務めた南部徳洲会病院(沖縄県)の清水徹郎・救急診療科部長は第1回の開催から携わる。「徳洲会ではTCLSコース開始以前から、複数の病院がACLS研修会を開いていました。標準化されたグループ共通のプログラムをつくり、現在の開催形態となりました。2日間のコースとし不整脈をカバー、心電図の読み方まで習得できるのが特徴のひとつです」と説明する。

同じく第1回の運営から参画する大和徳洲会病院(神奈川県)の村田裕之・看護主任は「受講した方々には各部署内で知識の共有を図り、全体のレベルアップに貢献していただきたい」と呼びかけている。

事務局を担う一般社団法人徳洲会総務部の長峰美優貴係長は「TCLSコースは職種の垣根なく、医療従事者なら誰でも受講できます。急変に備え、スキルを身に付けておくことは大切です」と多職種の受講を促している。

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