徳洲会 呼吸器部会 肺がん研究会・症例検討会 多様な症例共有し意見交換
2023.03.01
徳洲会 呼吸器部会
肺がん研究会・症例検討会
多様な症例共有し意見交換
3年ぶりの対面開催で積極的に意見交換
部会長の瓜生恭章・八尾徳洲会総合病院(大阪府)副院長兼腫瘍内科部長による挨拶の後、レクチャーで4演題、一般演題で5演題の発表を行った。さまざまな症例を共有するととともに、活発な意見交換を図った。
レクチャーでは宇治徳洲会病院(京都府)の千原佑介・呼吸器内科部長が「高齢者EGFR遺伝子変異陽性肺癌の治療~PhaseⅡ試験(SPIRAL-0)の結果から~」、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の日比野真・呼吸器内科部長が「irAEとmRNAワクチン」、八尾病院の緒方嘉隆・集中治療科部長が「ARDSの鑑別における気管支肺胞洗浄・経気管支肺生検の役割」、大隅鹿屋病院(鹿児島県)の田村幸大・副院長兼内科部長が「へき地・離島でも都市部と遜色ないがん治療を受けられる環境構築を考える」をテーマに講演。
一般演題では千葉西総合病院の岩瀬彰彦・内科部長が「Trousseau症候群を合併した肺癌症例の臨床的検討」、同院の小嶺将平・内科医師が「びまん性汎細気管支炎の経過中に発症した原発性肺癌の1例」、宇治病院の福井基隆・呼吸器内科医師が「小細胞肺癌に対するアテゾリズマブの副作用で尋常性乾癬の増悪を来すも生物学的製剤により改善を認め治療継続が可能となった1例」、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の山口修央・呼吸器外科医師が「帯状疱疹後横隔膜弛緩症に対し胸腔鏡下横隔膜縫縮術を施行した一例」、名古屋徳洲会総合病院の宇賀神基・呼吸器内科部長が「関節リウマチの治療中に生じたニューモシスティス肺炎の3症例」を発表した。
最後に瓜生部会長が総括し、同部会の目標をふたつ提示。ひとつはリアルワールドデータを解析し論文を出すこと、もうひとつはへき地・離島医療の環境構築を挙げた。