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吉本・武蔵野病院部長 超音波内視鏡テーマに論文 『Case Reports in Gastroenterology』へ掲載

2023.01.24

吉本・武蔵野病院部長
超音波内視鏡テーマに論文
『Case Reports in Gastroenterology』へ掲載

「同様の症例に遭遇した際の参考に」と吉本部長

武蔵野徳洲会病院(東京都)の吉本泰治・消化器内科部長は、超音波内視鏡を用いた治療に関する英語論文を執筆し、国際的な医学ジャーナル『Case Reports in gastroenterology』に掲載された。テーマは「Splenic Abscess due to a Perforated Duodenal Ulcer Successfully Treated with Endoscopic Ultrasound-Guided Transgastric Drainage」(穿孔した十二指腸潰瘍による脾膿瘍に対し、超音波内視鏡ガイド下に行った経胃的ドレナージ術が奏効した症例)。

十二指腸潰瘍穿孔を発症し他院で手術を受けた80代女性患者さんは、CT(コンピュータ断層撮影)検査で脾膿瘍を確認。抗生物質が効かず、また安全な経皮的ドレナージが解剖学的に困難だったため、超音波内視鏡ガイド下経胃的ドレナージを目的に武蔵野病院に紹介された。吉本部長は同ガイド下に、胃と脾膿瘍を交通させるドレナージチューブを留置。患者さんは良好な臨床経過をたどり退院した。

「脾膿瘍に対する超音波内視鏡ガイド下治療の報告例は世界でも少数ですが、手術や経皮的ドレナージに代わる安全で効果的な治療となる可能性があります。同様の症例に遭遇した先生方の参考になればと論文化しました」(吉本部長)。以下のサイトから論文の閲覧が可能だ。https://www.karger.com/Article/Pdf/525571

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