湘南鎌倉病院 新棟を開設し新たな幕開け グランドオープン記念式典挙行
湘南鎌倉病院
新棟を開設し新たな幕開け
グランドオープン記念式典挙行
病院祭も工夫凝らし大盛況
東上理事長(左から3人目)、小林院長(その右)らがテープカット
記念式典の冒頭、東上震一・医療法人徳洲会理事長が登壇、「高度急性期医療を担う病院に、がんセンター機能を付加するのは、日本ではあまりないケースです。湘南鎌倉病院をリーディングホスピタルとして、ゆくゆくは全国に広げていきたい。がん医療の分野でも徳洲会が新しい医療のあり方を提供していきたい」と意気込みを見せた。
「がん医療でも徳洲会が新しい医療のあり方を提供」と東上理事長
来賓祝辞では、松尾崇・鎌倉市長の代理で比留間彰・同副市長、三松興道・鎌倉市医師会理事兼鎌倉市病院会会長、吉岡貞朗・神奈川徳友会会長、兵藤忠洋・育友会会長が挨拶。続いて、同院の芦原教之事務長が施設概要を説明。
小林修三院長は「陽子線治療装置など最新医療機器を導入しましたが、使うのは人間です。すべての患者さんに対し、ただ病気を治すだけでなく、心までケアし、就労支援なども行っていきます。そのためには地域の協力が必要不可欠です」と所信表明。最後にテープカットを行い、閉式した。
「ただ病気を治すだけでなく、患者さんの心までケア」と小林院長
午後からは病院祭を開催。特別市民公開講座では、小林院長が「ウェルビーイングな医療~当院の医療と今後~」と題し講演、オンラインでも同時配信した。小林院長は徳洲会グループ全体の取り組みや同院の概要など説明したうえで、「ウェルビーイングとは身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。来て良かったと思われる優しい病院を、ひとりのエースではなく、チームワークをもってつくっていきたい」と約束した。
鎌倉消防署との合同消防訓練では大迫力の放水シーンも
体操教室では徳洲会体操クラブの選手が子どもたちに優しく指導
メイン会場は先端医療センター棟1階に設置、各部署から「未来の病院・デジタルホスピタル」や「新型コロナウイルスとのあゆみ」、ストラックアウトやお菓子釣りなどができる「こどもエリア」など13ブースを出し、入場者でにぎわった。講堂で行った健康教室では、リハビリテーション科スタッフが「健康寿命を伸ばそう!糖尿病と運動について」、「今日から実践!腰痛体操!」、「心リハ指導士による心不全教室」をテーマに講演した。
鎌倉消防署と合同で消防訓練も実施。先端医療センター棟で出火があった想定で、はしご車による救助や放水を行い、その迫力に入場者から拍手が湧き上がっていた。徳洲会体操クラブは体操教室を開き、選手によるデモンストレーションの後、子どもたちは選手のサポートを受けながら前転や倒立、バク転などを体験。最後に、ピアニストの廣瀬加奈さんによるコンサートを行い、病院祭を締めくくった。