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大隅鹿屋病院 医学生が診療現場を体感 救急・総診「ER×GIM塾」

2022.11.01

大隅鹿屋病院
医学生が診療現場を体感
救急・総診「ER×GIM塾」

看護師からアドバイスを受けルートキープ(静脈路確保)を学ぶ医学生(左)

大隅鹿屋病院(鹿児島県)は救急と総合診療をテーマにした医学生向けのイベントを2日間、開催した。「ER×GIM塾」と銘打ち、診療現場を体感してもらったり、講義や演習をとおして知見を深めるとともに、学習意欲をさらに高めてもらったりすることが狙い。開催は8月17、18日。

岩手県や大阪府、岡山県、東京都など各地の大学から4~5年生が計6人参加した。初日は有馬喬・循環器内科部長が「転んで骨折した高齢者のお話」と題して講義。続けて、「研修医の反省症例から学ぶ」をテーマに症例発表を行った。順調にいった症例からは得られない気付きがあり、成長につながると期待できるためだ。

この後、田村幸大副院長が「絶対わかる!呼吸器のフィジカルアセスメント」と題し講義。心停止の回避などに役立つ呼吸パターンの見分け方や身体所見の取り方などをレクチャーした。午後から田村副院長や池田悠人・研修委員長(内科)が中心となり、シミュレーター(医療訓練用人形)を用い二次救命処置を指導した。

2日目は内科、外科、整形外科の上級医に医学生がマンツーマンで付き添い、実際に患者さんの診療現場を間近に見学。救急搬送があった時には随時、PPE(個人防護具)を付けて救急対応を見学した。参加者からは「実際の診療場面が見られて良かった」という意見が多く、好評だった。

田村副院長は「臨床の面白さを感じてほしいと思い企画しました。さらなる学習への動機付けになってくれればうれしい」と期待を込める。

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