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徳洲会グループ病院 「ベストドクターズ」に14人が選出 医師同士の厳格な相互評価で決定

2022.10.06

徳洲会グループ病院
「ベストドクターズ」に14人が選出
医師同士の厳格な相互評価で決定

医療法人徳洲会の東上震一理事長をはじめ徳洲会グループ病院から14人の医師が「Best Doctors in Japan 2022-2023」に選出された(徳洲新聞調べ)。「ベストドクターズ」は医師に「自己または家族の治療を自分以外の誰に委ねるか」という観点から、自分と同じ専門分野ないしは関連する分野の医師を推薦、評価してもらい、その結果をもとに決定。主催は米ベストドクターズ社で、450以上の専門分野と副専門分野から世界各国の医師5万3000人以上がベストドクターズに選ばれている。

東上理事長

東上理事長は6回連続の選出。同じ専門分野の医師から選ばれたことに対し「臨床の実力を重視して選んでいただいたと思いますので、とても名誉なことだと感じています」。そのうえで「理事長職との兼ね合いもありますが、後進育成に積極的に携わっていきたい。これまでに蓄積した知識やノウハウを伝えることが私の使命であり、その努力を続けてまいります」と意欲は尽きない。

小林院長

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)からは6人が選出。小林修三院長は「患者さんに対し迅速かつ細やかに対応してきたこと、多くの後進を育成してきたこと、学会のお世話や論文の執筆に意欲的に取り組んできたことなどが、評価されたと考えます」と強調。「今後は腎不全の患者さんが移植や透析も必要なくなるようにしたいので、再生医療をとことんやりたい。また、人間力ある臨床医を育てるために“小林塾”をつくりたい」と抱負を語る。

日髙・主任部長

日髙寿美・腎臓病総合医療センター主任部長は、多発性嚢胞腎の患者さんが受診しやすいように「嚢胞腎外来」を開設、腎移植も積極的に取り組んでいる。「当院では腎移植、透析など、すべての腎代替療法を行うことができますが、やはり腎機能を悪化させないことが重要です。その一環として腫瘍学(Oncology)と腎臓学(Nephrology)を合わせた“オンコネフロロジー”分野も立ち上げたい」と抱負を語る。

井上顧問

井上裕美・顧問兼産婦人科主任部長は、診療上のモットーとして「日頃から患者さんの声に耳を傾けることを心がけています」と明かし、「日本のみならず、海外のあらゆる周産期の妊婦さんや、産婦人科の患者さんの要望に答え、安全で満足してもらえる医療チームになりたい」とアピール。

谷口センター長

谷口正実・免疫・アレルギーセンター長は「医師による推薦ですので、臨床や臨床研究の領域でオピニオンリーダー的な活動をしていることが評価されると思います」と分析。「患者さんの訴えをよく聴き、自分の家族と思って熱意をもち解決することをモットーにしています。今後は難治性の免疫・アレルギー疾患の病態解明と治療法の開発を成し遂げ、世界に貢献したいです」と目標を掲げる。

田中部長

田中久美子・乳腺外科部長は「日々、目の前の患者さんや課題に丁寧に対処すること、同時に自身の限界を知ること、進歩を忘れないことも大事にしています」と明かし、「情報伝達や交流の方法が変化しましたが、若い世代には広い視野をもって行動してほしい」とエールを送る。同院では二村謙太郎・外傷センター部長も選出された。

岩渕センター長

湘南藤沢徳洲会病院(同)からは2人が選出。岩渕省吾・肝胆膵・消化器病センター長はウイルス肝炎、肝硬変、肝がんに対する診療や研究が評価された。診療では「患者さんの人となりを理解したうえで、診断や治療を進めるようにしています」と強調。今後も研究を積極的に進めると同時に「患者さんから与えられた多くのデータや知見をもとに、より進化した治療を目指して行きたい」と意気軒高だ。

高塚部長

同センターの髙塚健太郎IVR部門部長兼検査科部長は、「ベストではありませんが、ベターでありたい」と謙虚な態度。診療では「相手の尊厳を守る、正確な情報とともに希望を奪わない」ことを大切にしながら、「現病、未来の病をふまえた個別化診療に取り組みたい」と希望を表す。

中村副院長

千葉西総合病院の中村喜次・副院長兼心臓血管外科主任部長は、患者さんの体に負担の少ない低侵襲心臓手術(MICS)に注力し、内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチ」による心臓手術件数は国内有数。先端的な治療の知見を共有するため、学会発表や論文の投稿にも意欲的だ。将来的には「ロボット支援下手術をより洗練されたものにするため、医療機器の開発や治験にも協力していきたい」と前を見つめる。

前本副院長

札幌東徳洲会病院の前本篤男・副院長兼IBDセンター長は「IBD(炎症性腸疾患)の患者さんは病態や治療がよくわからないという理由で、放置されたり、正しくない診断や治療をされたりするのが現実」と苦言を呈し、「未知なるものへ挑戦し続けることが、徳洲会が目指すことのひとつ。IBD診療をとおし、どんな人でも平等に受けられる医療を実践するという徳洲会の姿勢を示したい」と力を込める。

服部・統括部長

中部徳洲会病院(沖縄県)の服部政治・疼痛治療科統括部長は「がん疼痛にフォーカスして治療を実践している医師は少ないと思いますので、そこが評価につながったのだと思います」と分析。同院では麻酔科、疼痛治療科、在宅・緩和ケア科を有し、離島・へき地支援も実施する「統合麻酔診療部」も開設した。「後進育成にも積極的に取り組んでいます」と積極的。

奴田原顧問

武蔵野徳洲会病院(東京都)の奴田原紀久雄・顧問兼尿路結石治療24時間センター長は「難易度の高い結石治療も断らずに受け入れ、実績を積み重ねてきた結果だと思います。ベストドクターズは代表して私が選ばれているだけで、チームで選出されたものだと理解しています」と語気を強める。「チーム内では、お互いを尊重し合うことで質を高めています。そのうえで後進育成にも注力していきます」。

古河顧問

松原徳洲会病院(大阪府)の古河洋・顧問(外科)は「ベストドクターズ選出は、これまで尽力してきたスキルス胃がん診療に対し、『これからも闘うように』と指示されているものと感じています」と振り返り、「2人に1人が、がんに罹患する時代です。皆が健康な生活を送れるように、地域でのがん医療を活性化していきたい」と思いをはせる。

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