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神戸病院 心臓血管外科がリスタート 地域に必要とされる医療を

2022.08.31

神戸病院 心臓血管外科がリスタート
地域に必要とされる医療を

「患者さん一人ひとりに適した治療を選択」と川平部長

神戸徳洲会病院に川平敏博・心臓血管外科部長が入職し、これまでグループ病院からの応援で外来のみ実施していた同科が再始動した。現在は同科外来と下肢静脈瘤外来を担当しながら、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術や下肢静脈瘤に対する高周波焼灼術、透析患者さんへのシャント手術などを実施。さらに日本循環器学会循環器専門医も有しているため、循環器内科の紹介患者さんの外来にも対応。

川平部長は「2年間ほど心臓血管外科に常勤医師のいない状況が続いていましたが、5月から当院に入職し、再始動することになりました。大学病院で行うような高度な医療ではなく、地域に必要とされる医療を提供し、地域の方々が気軽に診察に来て、安心して治療を任せてもらえるようになりたいです」と展望する。

心臓手術も今秋をめどに再開予定。非常勤医師の協力を得ながら体制を整備していく。院内では心臓手術の経験がない看護師を対象に勉強会なども予定。人工心肺を操作する臨床工学技士は「徳洲会臨床工学部会での研修に期待しています」(川平部長)。手術はMICS(低侵襲心臓手術)に精力的に取り組む計画だ。

川平部長は手術に関し「患者さん一人ひとりに適した治療を選択し、安全かつ正確な手術を目指します。リハビリテーションセラピストとも協力し、早期にリハビリに取り組み、早期に社会復帰できるようにしたい。多職種連携が重要です」と強調。さらに「患者さんが自分の家族だったらどうするかを考え、親身になって対応するのがモットー。コミュニケーションを重ね、バックグラウンドまで理解したうえで治療方針など決めていきたい」と意気軒高だ。

下肢静脈瘤の手術をする川平部長

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