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第63回 日本人間ドック学会学術大会 テーマは「女性のための人間ドック」佐々木・千葉病院婦人科部長が学術大会長

2022.08.26

第63回 日本人間ドック学会学術大会
テーマは「女性のための人間ドック」
佐々木・千葉病院婦人科部長が学術大会長

第63回日本人間ドック学会学術大会が9月2日から2日間、幕張メッセ国際会議場(千葉県)で開催される。千葉徳洲会病院の佐々木寛・婦人科部長が学術大会長を務める。現地+WEBによるハイブリッド形式で開催。大会のメインテーマは「女性のための人間ドック」。女性特有の疾患や検診などに着目した演題をはじめ多彩なプログラムを用意した。健康寿命の延伸に欠かせない健診・人間ドックや予防医療に関し、全国の医療関係者が日頃の活動成果を生かし知見を発表。情報共有を図り、より質の高い健診・人間ドックの提供を目指す。

幕張メッセで9月2日から

参加無料の市民公開講座は生配信(後日アーカイブ配信あり)

今大会は、学術大会長以外にも徳洲会が運営組織の要職を多数担っている。東上震一・医療法人徳洲会理事長が名誉大会長、福島安義・最高顧問と篠崎伸明・副理事長が学術副大会長を務め、千葉病院の山下修位・婦人科医長が事務局長を担う。プログラム委員会の委員としても徳洲会職員が名を連ねている。

学術大会の演題は大きく分けると、主要プログラム、一般演題(口演、ポスター)、共催セミナー、市民公開講座がある。主要プログラムとして、理事長講演、学術大会長講演・対談、特別講演、要望講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、特別企画、委員会企画を実施。

理事長講演では、日本人間ドック学会の荒瀬康司理事長(虎の門病院健康管理センター・画像センター顧問)が「バリュープロポジションを意識した人間ドック学会の活動」をテーマに講演。バリュープロポジションとは「顧客が望み、競合他社では提供できない独自の価値を提供すること」を意味する。この観点から同学会の活動方針などを語る。

学術大会長講演・対談として、佐々木大会長が「女性のための人間ドック─子宮頸がん撲滅のための全世界的取り組み─」と題して講演、三原じゅん子・参議院議員(前厚生労働副大臣)と対談を行う。

特別講演では、日本医学会の門田守人会長が「今、求められる医学・医療とは」をテーマに講演。がん医療最前線、女性向け健診クリニック、ウィズコロナ時代のデータ医学に関する発表などもある。

要望講演も、脳卒中・循環器病対策基本法や、がん検診の精度管理の基準値変更、細胞診、女性の睡眠時無呼吸症候群、非造影乳房MRI(DWIBS)検診、COVID-19下のがん検診など多岐にわたるテーマを予定。

教育講演は乳房検診判定マニュアル、性差の視点を踏まえた脂質異常症、女性の検査の特徴、遺伝学的検査の有用性と課題、性別不合/性同一性障害と人間ドックなど注目を集めるテーマが並ぶ。

シンポジウムでは、発がんリスクを考慮したがん検診、人間ドックで評価するフレイルとロコモティブシンドローム、生活習慣病の性差と予防について、それぞれ複数のシンポジストが発表。

ワークショップは女性スポーツ医学、精検受診率の向上と精検結果の正しい把握、検診に必要な乳がんの診断・治療、コロナ禍におけるメディカルツーリズム、膵臓がん確定診断における新たな取り組みをテーマに情報を発信する。

特別企画では、厚労科研「女性特有の疾病に対する健診等による介入効果の評価研究」などについて報告がある。ウィズコロナ・アフターコロナの施設運営をテーマに事務職・営業職を対象としたグループワークも実施。標準化された検診データによる医療AI(人工知能)の開発や、医療保険者の取り組みについてのセッション、学術大会運営委員会企画として「人間ドック診療における安全実施基準策定に向けて」をテーマとする講演も行う。委員会企画では同学会の各種委員会から活動状況など発表を予定。

一般演題(口演)は「肝・胆・膵・脾」、「肥満、メタボリックシンドローム」、「COVID-19」、「胃・尿路」、「呼吸器」、「婦人科」、「組織運営(施設運営)」、「受診者サービス」、「血圧、脈拍(心拍)」、「検査法(遺伝子・新技術・ほか)」など、さまざまなテーマごとのセッションで演者が発表する。

ポスター発表もテーマ別に分かれ、さらに大会企画として「全国の施設の先進的・効果的な取り組み」に関して、集中的に発表を行う予定だ。

市民公開講座は「親子で考えるがん予防ワクチン」をテーマに、3日午後2時から1時間半、ライブ配信を実施する(参加無料)。12日から30日までアーカイブ配信する。

徳洲会グループからは講演・口演11題、ポスター12題の計23演題と多数の発表を行う予定。

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