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日本病院学会 徳洲会多職種から14演題発表 東上理事長がランチョンセミで講演

2022.08.17

日本病院学会
徳洲会多職種から14演題発表
東上理事長がランチョンセミで講演

第72回日本病院学会が7月7日から2日間、島根県で開かれ、ランチョンセミナーで医療法人徳洲会(医徳)の東上震一理事長が講演、また一般演題では多職種が現地とオンラインで合計14演題を口演(口頭発表)した。

徳洲会の歴史や取り組み、強みを語る東上理事長 一般演題で多職種が発表(田原院長) 一般演題で多職種が発表(山口・課長補佐)

東上理事長は初日に「徳洲会の今―私たちが目指す地平―」と題し講演した。徳洲会の歴史や理念について説明した後、グループ全体の収益や職員数、施設数などを示した。運営面にも触れ、コスト削減策、電子カルテシステムの統一化、ブロック制によるサポート体制、医療法人の統一化、グループ独自の病院運営管理ツールを活用したマーケティング活動などを紹介した。

グループの取り組みでは離島・へき地医療や救急をはじめ、医療の質・安全管理(JCI認証の取得、QI活動、ネバーイベントプロジェクト、各種部会活動など)、海外医療支援、NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)による国内外での災害医療支援、DX(デジタル変革)などを披露。

最後にコロナ対応を説明し、通常診療、救急も継続しながら、グループ一丸で対応している状況を伝えた。こうした活動の根底には仲間意識と教育があることを強調。

「徳洲会には、“患者さんのため”、“弱い人のため”といった合言葉のようなものがあります。そういう人に手を差し伸べてこそ医療であり医療従事者。グループの病院運営について時々尋ねられますが、一番大事なのは医療者としての心。それを教育し、仲間意識を強めながら病院をつくり、拡充して地域社会に貢献する。教育と仲間意識が徳洲会の病院運営の秘密、僕らの誇りです。今後も皆様と良い関係を築き、一緒に地域医療を守っていきたいと思います」と締めくくった。

一般演題では全国のグループ病院から医師や看護師をはじめ多職種が14演題を発表した。発表は次のとおり。

▼田原英樹・出雲徳洲会病院(島根県)院長「当院における医師事務作業補助者の役割」▼山口純和・湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)情報システム管理室課長補佐(SE)「PCR陰性患者への検査結果メール送信 ―医師業務負担軽減の実現―」▼大原菜津美・札幌徳洲会病院看護副主任「認知症看護認定看護師によるせん妄チェックリストアセスメントガイド作成の実践とプロセス」▼押見友太・札幌病院看護師長「新たな顧客満足度調査導入とその効果~ホスピタリティを実践した看護を継続し、顧客満足度を高めるための取り組み~」▼砂原一夫・神戸徳洲会病院リハビリテーション科副主任(ST)「嚥下障害のある慢性期パーキンソン病患者が、地域包括ケア病棟で主体的に食べること」▼辻量平・大垣徳洲会病院(岐阜県)リハビリテーション科副室長(PT)「局地災害における医療派遣チームの業務調整員のリエゾンとしての役割について」▼小出紘靖・大垣病院リハビリテーション科主任(PT)「危険予知トレーニング(KYT)前後によるインシデントアクシデント件数の比較」▼宮里恵李花・南部徳洲会病院(沖縄県)診療情報管理室職員「同意書未作成減少への取り組み」▼池間美穂看護師・南部徳洲会病院「急性期病棟における入院患者に対する転倒転落の低減に向けた取組み」▼狩俣由紀子・南部徳洲会病院看護主任「分娩数の増加への取組み~初診から分娩までの継続支援で患者満足度の向上をめざす~」▼吉田和子・武蔵野徳洲会病院(東京都)看護師長「苦情対応を恐れない職員の育て方―院内医療メディエーション研修の実施と効果―」▼大坪まゆ美・一般社団法人徳洲会医療安全・質管理部部長「医療安全オンライン研修での取り組み~効果的な動画学習、RCA演習を現場の安全教育に活かす~」▼柏木宏之・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)外科部長「医療の質向上を目指した徳洲会グループ共通パスの試み」▼坂本孝江・福岡徳洲会病院副看護部長(現・湘南鎌倉病院副看護部長)「早期警告スコア(NEWS)高リスク患者の報告率向上への取り組みと院内心停止率の現状」。

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