「HondaJet」試験運用 本土から離島へ ひとっ飛び!
2022.07.20
「HondaJet」試験運用 本土から離島へ ひとっ飛び!
徳洲会グループが試験運用中のHondaJet
離島医療のさらなる充実・強化のため、徳洲会グループは小型ビジネスジェット機「HondaJet」を試験運用している。大阪府の八尾空港を拠点に離島病院への医療者の移動手段として、5月中旬から3カ月間の予定で運用し導入の可否を検討する。
5月21日のテスト飛行は岸和田徳洲会病院(大阪府)の尾野亘院長、救命救急センターの篠﨑正博顧問、井上太郎・副院長兼内視鏡センター長が搭乗。奄美大島を訪れ名瀬徳洲会病院で研修医の症例発表会に参加。6月23日には之島徳洲会病院で急を要する治療のため、井上副院長と心臓血管外科の松浦誠医長が日帰りで徳之島を訪れた。
井上副院長によると、大阪から徳之島に移動して手術を行う場合、通常の定期便では鹿児島空港を経由するため手術日の前日昼頃には出発する必要がある。一方、HondaJetは直行便で時間のロスがなく、八尾空港が開く午前8時に出発すれば10時前には徳之島空港に到着可能。復路は同空港を午後5時半頃に出れば、八尾空港が開いている時間に戻れるため日帰りが可能だという。
乗員を除く搭乗者の定員は4人。航続距離は2,000km以上だ。「チームでの移動も可能で、離島病院のサポートに大きく寄与すると思います」と井上副院長は期待を寄せている。