神戸病院 新築移転へ体制強化 常勤医師7人が入職
神戸病院
新築移転へ体制強化
常勤医師7人が入職
「ようやくスタートラインに立ちました」と冨田院長
神戸徳洲会病院は4月から5月にかけて常勤医師が7人入職、新築移転に向け医療体制を強化している。冨田雅史院長は「まだまだ医師が足りませんが、ようやくスタートラインに立ちました。当院は地域の救急病院ですので、受け入れ体制がしっかりしていれば、増患にもつながると考えます」とアピールする。
外科には大森敏弘部長、西川達也医長、万井真理子医長、住井敦彦医長の4人が入職、冨田院長と昨年4月に入職した仁和浩貴部長を合わせ6人体制になった。冨田院長と仁和部長は日本内視鏡外科学会技術認定医を有しており、西川医長、万井医長、住井医長は同認定医の取得を目指している。とくに冨田院長が専門とする腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術は、経験できる手技が多く教育効果も高い。「当院は症例数も多く、経験を積むには良い環境です。医師の育成をとおし、さらに医療体制を盤石なものにしていきたい」と強調する。
5月に開設した医療療養病棟(39床)には小川信行・総合内科医師が専従となった。同病棟の開設により、地域のなかでケアミックス病院としての役割が確立、病院から在宅や介護施設へシームレスな医療を行っていく。
寺下徹弥・整形外科部長、川平敏博・心臓血管外科部長も入職。整形外科は外来中心で運営しているが、大森部長がサポートに入り手術も実施。心臓血管外科はこれまでグループ病院からの応援で成り立っていたが、川平部長の入職で再始動を果たした。また、秋には産婦人科医師が1人入職予定だ。
今後は消化器内科と循環器内科の強化に加え、総合病院として、ひとりでも多くの医師を確保し、ひとつでも多くの診療科を開設していきたい考え。さらに冨田院長は救急医療の強化も視野に入れており、「できればER(救急外来)とICU(集中治療)を切り分け、それぞれの専門医が、高い専門性を発揮できる環境を整えたい。これは病院の核となる部分ですので、実現に向けて頑張ります」と抱負を語る。