私の推し本
2022.06.08
私の推し本
冨田 雅史 神戸徳洲会病院 院長
著者は若手医師の教育に熱心な救急医です。本書は著者の実体験に基づく「次代に残す教訓と知恵の詰まった60のエピソード集」で、感動する話がたくさん掲載されています。医療従事者はもちろんですが、一般の方々が読んでも、現場の医師がどのようなことを考えて仕事をしているのかがわかり、興味深いと思います。
『話すことあり、聞くことあり―研修医当直御法度外伝―』 寺澤秀一・著、シービーアール刊、1,650円
一生懸命に仕事をしているからこそ、うまくいかないこともありますが、その時の考え方や対応方法など、本書を読んで感銘を受けました。「人としてこうありたい」と考えさせられ、あらためて「若い人が自由に働ける病院をつくりたい」と決意するきっかけをもらいました。娯楽作品としても秀逸ですが、何かに迷った時に読んでも胸を打つ一冊です。