湘南鎌倉医療大学国際・災害サークル モルドバ派遣中にオンラインで交流会
2022.06.08
湘南鎌倉医療大学国際・災害サークル
モルドバ派遣中にオンラインで交流会
学生からの質問に答える河内副院長
NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は、ウクライナ難民支援活動の一環でモルドバ共和国に調査チームを派遣中の5月14日、現地滞在施設と湘南鎌倉医療大学(神奈川県)をインターネット回線で結び、同大学国際・災害サークルに所属する学生とオンライン交流会を実施した。TMATは昨年から同サークルと交流、今回、現地から生の情報を伝えることで、支援活動への理解を深めてもらうために企画した。
TMATはモルドバのNGOと連携し、同国に逃れてきたウクライナ難民への生活物資の支援や、ウクライナ国内の医療機関に医薬品などを支援。5月9~14日にかけTMAT理事を務める湘南鎌倉総合病院(同)の河内順・副院長兼主任外科部長、武蔵野徳洲会病院(東京都)の原田生代美看護師(兼ロシア語通訳)、TMAT事務局員でロジスティクス統括の野口幸洋・一般社団法人徳洲会医療安全・質管理部課長補佐の3人が、NGOと長期的な支援活動に向けての協議や、医療支援ニーズの調査のためモルドバを訪問した。
交流会ではまず、野口・課長補佐がモルドバでの活動内容や支援先、同国内の医療事情など動画を交えて説明。同サークルが提供した歯ブラシを支援先に寄贈した際の様子なども動画で伝えた。
河内副院長、原田看護師は滞在中に見聞した現地の様子などを紹介。「モルドバの状況は落ち着いており、ウクライナ難民の方々が医療を受けられず困っているという声はありませんでした。ただし戦争の行方によっては医療ニーズが急増し、状況が変わる可能性があります」(河内副院長)。この後、ウクライナ難民の生活や健康上の問題、子どもの教育問題などについて活発な質疑応答を行った。