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病院防災コース開催 静岡病院でTMAT 第3回

2022.01.26

病院防災コース開催
静岡病院でTMAT 第3回

病院防災コースのインストラクターと参加者

NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は第3回病院防災コースを静岡徳洲会病院で開催した。同コースは院内の防災意識を高めるとともに、病院職員が有事の際の対応方法を講義やグループワークを通じて習得するためのコース。同院の看護師、診療放射線技師、臨床工学技士、作業療法士、介護福祉士、事務員の20人が参加した。実施は11月20日。

開催前日にはTMATインストラクターが同院を見学し、建物の構造や配置を把握。動線を考慮しトリアージ(重症度・緊急度選別)エリアとして最もふさわしい場所を確認するなど準備に力を入れた。

当日はTMATのインストラクターによる指導の下、病院防災(総論)、発災前準備、トリアージエリア策定、災害時の組織図作成、継時活動記録(クロノロジー)の作成などを研修。災害医療の大原則であるCSCATTT(C=指揮・統制、S=安全、C=情報伝達、A=評価、T=トリアージ、T=治療、T=搬送)をはじめ幅広い知識を学んだ。

同コースに参加した静岡病院看護部志賀千明・看護師長は「有事の際の職員の役割を明確にし、院内防災マニュアルやアクションカードを再度確認すると同時に、あらためて職員がそれらを理解する必要があると思いました」と受講の意義を強調。

インストラクターを務めた札幌東徳洲会病院救急集中治療センターの合田祥悟医師は「研修に参加した職員の方と、静岡病院の実情に沿った基礎的な病院防災を一緒に考えることができました」と振り返り、「発災時にはスタッフ同士の連携強化が重要になりますので、既存の物を使用しながら、職員同士が協力し合って乗り越えてもらいたいと思います」とエールを送った。

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