新春特別企画㊤ 医徳に埼玉医療生協が統合 巨大民間医療法人へ
2022.01.21
新春特別企画㊤ 医徳に埼玉医療生協が統合
巨大民間医療法人へ
2月1日、医療法人徳洲会(医徳)に埼玉医療生活協同組合(埼玉医療生協)が統合、徳洲会グループの医療施設運営法人が一本化する。これにより医徳は全国に71病院をはじめ約400施設・事業所を有するマンモス民間医療法人となる。
現在、グループの医療施設運営法人は医徳と埼玉医療生協の2法人。埼玉医療生協は昨年6月の通常総代会で解散を承認、医徳に事業を全部譲渡することを決めていた。
統合後、医徳は71病院、29診療所、37介護老人保健施設(老健)と、訪問看護ステーションや訪問介護事業所、グループホームといった事業所など約400施設・事業所を有する巨大民間医療法人となる。
徳洲会グループは近年、取り組むべき重点項目のひとつに法人再編を掲げ、病院や診療所を運営する法人の統合を推進してきた。かつては全国に20以上の法人が点在していたが、19年末に医徳、医療法人沖縄徳洲会(沖徳)、埼玉医療生協の3法人にまで再編。昨年10月1日に医徳に沖徳が合併し、残るは医徳と埼玉生活医療生協のみとなった。
法人再編の狙いは①業務の合理化・簡素化・公正化、②経費削減、③法人運営の適正化――の3点。資金の一元管理、医療機器や医療材料、医薬品などの有効活用、補助金や研修の申請など各種管理業務の負担軽減、各法人が交わす契約の経費削減、コンプライアンス(法令順守)・ガバナンス(統治)の強化、法人統一によるシナジー効果など多様なメリットがある。
医徳と埼玉医療生協の統合により、徳洲会グループは1医療法人、8社会福祉法人、湘南鎌倉医療大学を運営する学校法人徳洲会、グループの本部機能を有する一般社団法人徳洲会とその子会社2社から成る。