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鹿児島徳洲会病院 新病院の完成祝し竣工式と内覧会を挙行 池田院長「どんな時でも患者さんが困っていれば受け入れる」

2021.12.02

鹿児島徳洲会病院
新病院の完成祝し竣工式と内覧会を挙行
池田院長「どんな時でも患者さんが困っていれば受け入れる」

医療法人徳洲会(医徳)は11月21日、鹿児島徳洲会病院(310床)の新病院竣工式を挙行した。当日は医徳や同院をはじめ徳洲会グループ、議員、行政、商工会、消防、金融機関など地元や新病院に縁のある関係者90人が列席、新病院の完成を祝うとともに同院のさらなる発展に期待を寄せた。同日に内覧会も開き、竣工式の列席者、地元の医療・介護関係者、住民の方々ら計628人が参加、随所にこだわりや工夫を施した新病院に感心していた。新病院は12月1日に診療を開始する。

12月1日に診療スタート

神事後に列席者で記念撮影

竣工式と内覧会は、検温や手指消毒、マスクの着用など感染対策を施したうえで行った。竣工式には医徳や鹿児島病院の幹部をはじめ、徳洲会グループ九州ブロックの病院三役、国会議員や県議会議員、県の離島を含めた行政、地元の商工会や消防署、新病院の設計・施工会社の関係者らが出席した。

「竣工に喜びもひとしおです」と安富祖理事長

「県全体の医療を牽引へ」と池田院長

神事後、関係者がスピーチを行った。はじめに施主として医徳の安富祖久明理事長が挨拶に立った。安富祖理事長は、あらためて関係者に謝意を示し「1987年に310床で設立し、築35年目を迎えた鹿児島病院は建物の内外ともに老朽化が進み、新築移転は飯田信也・名誉院長、池田佳広院長以下、全職員の悲願でした」と切り出し、無事に竣工式を迎えたことに喜びをあらわにした。「和テイスト」、「鹿児島らしさ」といった新病院の特徴も紹介し、「多くの皆様が安らいだ気持ちで、気分良くご利用いただけると思います」とアピールした。

最後に新病院に対する期待感を表し、移転先の谷山地域を含め鹿児島南部の「救急医療の強力な担い手」、リハビリテーションなども充実し「地域に必要とされ愛される病院」、徳洲会創設の精神である離島・へき地の基幹病院として「鹿児島県の離島医療を強力にバックアップできる病院に成長することを心から期待しています」と結んだ。

玉串奉奠を行う安富祖理事長(上の写真)と池田院長(右の写真)

まずは救急医療に注力

「新病院を待ち望んでいました」と園田議員

塩田県知事のメッセージを代読する谷口部長

「患者さん、職員の動線を最重視」と前田・常務取締役執行役員

「万全のアフターサービスを」と櫻野社長

12月1日に診療を開始する新病院 院内を内覧する安富祖理事長ら。手術室(上)と薩摩切子を用いた照明 新病院の記事を熱心に読む地域の方々

池田院長も建物の老朽化を指摘し、「患者さんや職員に不便な思いをさせていました」と吐露。医徳の徳田虎雄・名誉理事長が十数年前から新築移転を検討し、ようやく移転先が見つかったエピソードを披露するとともに、新病院は旧病院に比べ延べ床面積が2倍、敷地面積が4倍になり、患者さんに、より良い療養環境、職員には働きやすい職場環境が整備できた点を強調した。

また、新病院では「喫緊の課題」として、まず救急医療に力を注ぐ意向を表明。移転先の鹿児島市南部の谷山地域では救急患者さんの半数近くが鹿児島市の中央地域に搬送されている現状などを挙げ、「時間外でも休日でも患者さんが困っていれば受け入れる。これが当地域で一番必要とされていること。近隣の医療機関などと連携・役割分担を図り貢献していきたい」と意欲を見せた。

離島・へき地医療にも言及し、「現時点では医師数が少なく、当院は全国の徳洲会病院から応援をいただいている状況ですが、こんなに大きくて素敵な病院ができたので、何とか頑張って数年後には離島・へき地病院をサポートする基幹病院となり、鹿児島県全体の医療を牽引(けんいん)していけるようになりたい」と決意を新たにした。

来賓の挨拶では園田修光・参議院議員が「どうか地域に根差した本当に素晴らしい病院になっていただきたいと思います」とエール。鹿児島県くらし保健福祉部の谷口浩一部長は塩田康一・鹿児島県知事のメッセージを代読し、地域の保健医療に対する30年以上の貢献をたたえ、またコロナ禍の対応について「とくに今夏の感染拡大のなかで離島医療を見事に支えていただきました」と謝意を伝えた。最後に「新病院竣工により、医療環境が一層充実し、県民の保健医療の向上にますます貢献していただけると期待しています」と締めくくった。

梓設計の前田隆・常務取締役執行役員、熊谷組の櫻野泰則社長も挨拶し、新病院の特徴を紹介、今後も強力にサポートすることを強調した。両社に対し安富祖理事長が感謝状を贈呈した。

工夫やこだわりに感心

自宅をイメージしたリハビリスペースも

同日、地元の医療・介護関係者、住民の方々を対象にした内覧会も実施した。最上階の7階から階下に降りていくコースで、参加者は少人数のグループに分かれ、感染症対応を想定した病棟や、透析室、リハビリテーション室、HCU(高度治療室)、手術室、健診センター、外来、救急、内視鏡室、検査スペースを見学。間接照明を駆使した温かみのある空間や工夫を凝らしたリハビリ室、和室を意識した一部の病室など、同院の新たな装いに感心することしきりだった。

和のテイストが感じられる病室

帰り際に徳洲会グループの案内パンフレットや新病院の紹介記事を掲載している『徳洲新聞』、同院のノベルティグッズなどを配付した。

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