TMAT 国内トレーニングコース オンラインで初めて開催
TMAT 国内トレーニングコース
オンラインで初めて開催
全国から30人が受講し全員が修了
国内トレーニングコースを初めてオンラインで開催
同コースは災害地の対象を国内に絞った1日間の研修で、10月17日に開催した。いつどこで発生するかわからない国内災害に対し、より多くの医療従事者がTMAT隊員として医療支援活動に参加できる体制を整えるのが目的。同コースを修了することで、TMAT隊員として国内災害での活動参加要件を満たすことができる。同コース以外に国内外での活動できる「災害救護・国際協力ベーシックコース」(2日間)もある。
講師は札幌東徳洲会病院の合田祥悟・救急集中治療センター医師、四街道徳洲会病院(千葉県)の栁澤修平・看護師長、松原徳洲会病院(大阪府)の西村浩一・看護副主任、福岡徳洲会病院の油江まき看護師、一般社団法人徳洲会医療安全・質管理部の野口幸洋・課長補佐が務めた。
プログラムは座学と机上訓練で構成。座学では「災害医療総論」、「国内災害の実際」と題し、災害時に連携が必要な行政機関、TMATの活動実績などを学習。机上訓練では災害発生から隊員派遣、被災地での医療支援活動と撤収までの流れをシミュレーションしながらグループワーク形式で学び、災害診療記録(仮設診療所などで診療した患者さんの記録)や、施設・避難所等ラピッドアセスメントシート(避難所を中心に周辺地域の被災状況やニーズを適切に把握するための調査票)の記入訓練も実施した。
初めてのオンライン開催に対し受講者は「画面越しということで少しとまどいもありましたが、全国のさまざまな方とお話できて良かったです」、「最初は緊張しましたが、どこにいても参加できるので良いと思います」など感想が聞かれた。後日、受講者全員に修了書とオリジナルTシャツが送られた。