高砂西部病院 救急医療体制の充実に力 兵庫県が功績認め表彰状
2021.11.10
高砂西部病院 救急医療体制の充実に力
兵庫県が功績認め表彰状
「表彰を追い風に、さらに成長したい」と新保院長
高砂西部病院(兵庫県)は、県から長年にわたり地域の救急医療体制の充実に努め、安全・安心な県民生活の確保に尽くした功績が認められ、表彰された。同院は所在地である高砂市を含む東播地区の二次輪番を月2回程度担い、夜間はやや遠方の姫路市方面からの救急受け入れ要請にも対応。新型コロナウイルス感染者の正式受け入れ施設ではないが、外来や病棟には陰圧装置を備えた個室も整備し、短期間であれば対応可能な体制を取っている。
表彰状を受け取った新保雅也院長は、謝意を表しながらも「当院はここ5年間、1年の救急車受け入れ件数が平均約2,200件でした。光栄ではありますが、整形外科の常勤医不在など、まだまだ課題も多く、断らない救急の貫徹は困難で、日々、四苦八苦しているのが現状でもあります」と厳しい表情。
さらに「救急医療も時代の変化とともに、『命を救う最後の砦(とりで)』というイメージから、『医療のための入り口』的な要素が大きくなっています。救急対応後になされる医療内容を充実させ、運ばれた患者さんをがっかりさせないようにしたいと思います。今回の表彰を追い風に、徳洲会の成長モデルである、より多くの救急に対応するための院内整備を行っていくことに、さらに努力してまいります」と意気軒高だ。