中部徳洲会病院 モバイルクリニック導入 コロナ感染対策強化
中部徳洲会病院 モバイルクリニック導入
コロナ感染対策強化
モバイルクリニックは必要に応じ設置場所を変更できる
診察室には陰圧設備が配置されエアロゾル感染リスクを低減
中部徳洲会病院(沖縄県)は仮設型医療用コンテナ「モバイルクリニック」を導入した。沖縄県で初、徳洲会グループでも初めて。同コンテナは患者さんと医療従事者のコロナ感染リスク低減を目的に設計され、必要に応じて設置場所を変更できる“移動できる診療所”だ。
出入り口は患者さん用と医療従事者用に分かれているため、接触機会をできる限り減らすことが可能。医療従事者用出入り口には前室を設け、備え付けてある自動靴カバーと非接触型消毒器の運用により、ウイルスの室内への持ち込みリスクを軽減する。また、診察室には陰圧設備が設置されており、室内の空気を約3分で吸引・殺菌、エアロゾル感染リスクを低減できる。
また、沖縄県の高温多湿の気候や台風シーズンなど厳しい気象条件のなか、病院建物の外に設置するには、外側は風雨に強く頑丈で、内側は快適であることが必要。同コンテナは電源を確保できれば、どんなところでもエアコンや電子カルテなどが利用でき、ストレスなく診療に役立てることができる。
同院は現在、院内の救急エリアにある感染者用隔離スペース(出入り口やトイレも専用)で発熱外来を実施、ドライブスルーでPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査の検体採取を行っている。同コンテナはPPE(個人防護具)を装着したスタッフの動線を考慮し、救急搬入口近辺に設置。病院建物外に発熱外来用の診察スペースを確保することで、さらなる感染対策を図る考えだ。