「ホスピスのこころ」大切に 前野・札幌南病院総長が上梓
2021.08.24
「ホスピスのこころ」大切に
前野・札幌南病院総長が上梓
徳田・名誉理事長との出会いも
著書に込めた思いを語る前野総長
札幌南徳洲会病院の前野宏総長は『ホスピスのこころを大切にする病院 新しい医療を目指して』を上梓した。同書は2001年に院長に就任し、20年にわたり同院でホスピスケアに取り組んできた前野総長の歩みをまとめた1冊。
ホスピスケアに傾倒する“源流”をはじめ、徳田虎雄・名誉理事長との出会い、患者さんとのエピソード、職員などへのインタビュー、立ち上げたNPO法人の活動などが、時には感動的に、時にはユーモアを交えつづられている。
『ホスピスのこころを大切にする病院新しい医療を目指して』(春陽堂書店刊、税込2,200円)
「院長就任から今年で丸20年。振り返ると、いろいろなことがあり、ひとつの小さな歴史だと思いました。病院も7月に新築移転を果たし、ひとつの節目として、きちんとメッセージを発信したいと思いました」と前野総長。
ホスピスケアに関心をもつ医療や介護の専門職、一般の方はもちろん、何より読んでもらいたいのは職員という。
「この20年で職員も入れ替わり、当院や徳洲会の歴史、徳田・名誉理事長について知る人が少なくなりつつあります。当院の文化、徳洲会の文化を継承してもらいたいという思いも執筆した理由です。本書は“ホスピスのこころを大事にしてきたら、こういう病院ができました”という、ひとつの症例報告。気軽に目を通してもらえたら、うれしいです」(前野総長)