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神戸病院 産科・小児科を強化 分娩1例目お祝い膳で祝福

2021.08.24

神戸病院 産科・小児科を強化
分娩1例目お祝い膳で祝福

お祝い膳で祝福する冨田院長(後列左から2人目)や竹田部長(その右)ら

神戸徳洲会病院は2025年の新築移転に向け、産科と小児科を強化した。産科では、昨年4月から院内助産の準備を始め、本来であれば今年5月に病棟を開設し、分娩(ぶんべん)を開始する予定だったが、コロナ対応を優先したため10月に延期。しかし、同院での分娩を希望する妊婦さんがいたため、特別にチームを組んで対応、7月3日に入院し、無事出産した。出産後は特別に用意したお祝い膳で、同院での初出産を祝福。

鎌田常子・産婦人科部長は「まだ本格始動ではありませんが、1例目の出産が無事終わり、ほっとしています。当院の助産師はベテランぞろいで信頼できます。私もしっかりとバックアップしていきたいです」。病棟開設に向け「自分にできることを誠実にやっていきたいです。妊婦さん、患者さんと接する時は、自尊心を傷つけないことを心がけています」と話す。

小児科には昨年3月、竹田洋樹・副院長兼診療部長が入職、常勤医3人体制となり、6月より小児救急の受け入れを開始、8月に小児科病室を開設した。準備期間中、小児患者さんや家族へのケア、救急での注意点などを学ぶため定期的に勉強会を重ねた。

小児救急では「重症患者さんを安定した状態まで回復させたうえで、高次医療施設に搬送する"中継地点"の役割を担います」と竹田副院長。「当院にはPICU(小児集中治療室)がないため、重症管理はできません。しかし、二次救急病院が受け入れを躊躇(ちゅうちょ)するような小児CPA(心肺機能停止)を積極的に受け入れ、当院で心肺蘇生を行い、高次医療施設に安全に搬送します」と強調する。

「自分にできることを誠実に」と鎌田部長

冨田雅史院長は「お産の1例目は、地域に貢献できる病院になるための大きな一歩だと思っています。小児科も充実し、今後もより地域のニーズに合うように頑張ります」と意欲的だ。

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