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徳洲会病理部会 『細胞診鑑別アトラス』上梓 編集や各論執筆 写真提供に協力

2021.08.12
徳洲会病理部会の青笹克之・最高顧問が監修を務めた『細胞診鑑別アトラス』(医歯薬出版刊)が上梓された。成田富里徳洲会病院(千葉県)の加藤拓・臨床検査技師(細胞検査士)と八尾徳洲会総合病院(大阪府)の岩﨑由恵・臨床検査技師(細胞検査士)が編集補助として参加。

青笹・最高顧問は編集方針や構成など監修

同書は細胞診断に携わる細胞診専門医や細胞検査士などを対象に、疾患鑑別に重点を置いたアトラス(図版集)。主要疾患の細胞像として、1000点を超えるオールカラーの美しい写真を収載しており、徳洲会グループ病院も写真提供に協力した。

第Ⅰ編「細胞診のための病理学総論」、第Ⅱ編「臨床細胞診各論」からなり、第Ⅰ編は臓器別領域での細胞診業務の実際など、第Ⅱ編は各疾患の解説をコンパクトに収めている。また鑑別対象となる疾患の画像もあわせて提示し、鑑別のポイントや臨床的意義などを詳述。さらに、より深い臨床実践に必須となる細胞増殖と制御のメカニズムなど最新の細胞病理学的知見についても解説している。

監修を担当した青笹・最高顧問は同書の編集方針や構成から言葉の使い方、図表の表現まで細かく指導、より読みやすく理解しやすい書籍を目指した。

いずれの項目も執筆したのは各領域の第一線で活躍している細胞診専門医と細胞検査士。また編集補助は、加藤技師と岩﨑技師にグループ外の細胞検査士2人を加えた計4人が担当、第Ⅱ編の各論に収載したすべての細胞像の選定にかかわった。細胞像はグループ病院にも呼びかけ、わかりやすく、きれいなものを収集した。

『細胞診鑑別アトラス』(医歯薬出版刊、1万3,200円 ※税込み)

第Ⅱ編では加藤技師が「唾液腺」、岩﨑技師が「子宮頸部」の執筆を担当。岩崎技師は「実際に細胞診断の現場で、細胞の鑑別に迷った時に手に取りたくなるような本を心がけました。そのため症例選びと、その細胞像の選定に時間をかけてこだわりました」とアピールしている。

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