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医療法人徳洲会が国内 最大の民間医療法人へ 沖徳・埼玉医療生協と合併

2021.06.23

医療法人徳洲会が国内
最大の民間医療法人へ
沖徳・埼玉医療生協と合併

12月1日、医療法人徳洲会(医徳)は国内最大の民間医療法人となる。10月に医療法人沖縄徳洲会(沖徳)、12月に埼玉医療生活協同組合(埼玉医療生協)と合併することによる。昨年9月26日に医徳と沖徳の理事会、6月13日に埼玉医療生協の総代会が開かれ、決定した。

6月13日に開かれた埼玉医療生協の第39回通常総代会

現在、病院に関しては医徳(安富祖久明理事長)が46病院、沖徳(同)が23病院、埼玉医療生協(福島安義理事長)が2病院を運営。まず10月1日に沖徳が医徳と合併、その後、12月1日に埼玉医療生協が医徳と合併し、医徳は71病院(約1万8000床)をはじめ診療所、介護老人保健施設(老健)、訪問看護ステーション(訪看ST)、介護事業所など約320施設を有する国内最大の民間医療法人となる。

合併の主な理由は経営資源を統合し、組織の体力を強化、より良い医療・介護・福祉サービスを提供することにある。

6月13日に開かれた埼玉医療生協の第39回通常総代会では、第6号議案として同生協の解散が承認。同生協は1982年に設立、翌年に羽生病院(現・羽生総合病院)を開設したのを皮切りに、皆野病院や老健、診療所、グループホーム、訪看STなどを運営してきた。

だが、39年の時の流れとともに、生協組合員が減少する一方、同組合員以外の地域の方々の受診も増加していることから、より地域に開かれた運営形態への見直しを検討、今回の議決に至った。

もともと同生協の開設には徳洲会グループが深く関与しており、これまでもグループの一員として、物心両面にわたり徳洲会がサポートしてきた。最近では、羽生病院が設置したコロナ専用プレハブ病棟(80床)を維持するため、徳洲会病院が人的支援を行っている。

同生協の今後については6月下旬、埼玉県に解散の認可申請を行い、11月30日の解散を見込んでいる。同日には医徳に事業の全部譲渡を行う予定。

総代会では古参の組合員から「羽生病院を開設するにあたって、当時の県知事と医徳の徳田虎雄理事長(現・名誉理事長)が話し合った時、知事から『病院を開設するなら、徳洲会の名を捨てなくてはなりません』と言われ、徳田理事長は『この医療過疎地に病院を建てられるなら、徳洲会の名は要りません』と返答し、病院開設が実現したのです」と、当時の複雑な地域事情を述懐、39年の歴史に幕を下ろす同生協に思いを馳せていた。

医徳の副理事長を兼務する福島理事長は「今後は、より広い地域から患者さんに受診していただくとともに、より進んだ医療を提供してまいります。皆野病院の建て替えも必ず実現させますので、よろしくお願いいたします」と閉会の挨拶をした。

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