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服部・中部徳洲会病院統括部長 ベストドクターに選出

2021.05.14

服部・中部徳洲会病院統括部長
ベストドクターに選出

ベストドクターに選出された服部・統括部長

今回の選出について服部・統括部長は「がん疼痛のインターベンション(神経ブロック、脊髄(せきずい)鎮痛など)を続けてきて、誰かが自分の仕事を認めてくれた結果ですので、とても光栄に思います」と話す。


疼痛治療科は神経ブロック療法など眠気のない除痛を駆使し、がん患者さんのQOL(生活の質)向上とがん治療の促進を目指す。現状では、がんの痛みだからという理由だけで多量の医療用麻薬を使用し、患者さんは日常生活を取り戻すことなく寝たきりのまま亡くなるケースも少なくない。


服部・統括部長は「痛みを取り除き、ご家族と会話ができ、ある程度の日常生活ができる状態をつくることが緩和医療であり、この状態を支えることが医療のひとつの使命だと考えます」と強調する。


また、服部・統括部長は「モバイル・エキスパート構想」に尽力している。これは全国にあるグループ病院の求めに応じ、同院疼痛治療科の医師が出向き治療を行うもので、これまでに14病院を訪れた。


ここに来て同構想が進展している。現在、同科に在籍している6人の医師が日本麻酔科学会専門医や日本ペインクリニック学会専門医を取得している利点を生かし、訪れた病院で疼痛治療だけでなく手術麻酔でも活躍するようになった。宇和島徳洲会病院(愛媛県)や沖永良部徳洲会病院(鹿児島県)には、定期的に同科医師を派遣している。


服部・統括部長から指導を受けたいと、1月に入職した徳川茂樹・同科副部長は、「当院は疼痛治療の症例数が多く、同時に手術麻酔も行えるため、経験を生かしながら新たな学びも獲得できます。また、服部先生が考案した神経ブロックなどの手法は、匠の技術や特別な医療機器が必要なわけではなく、誰でも、どんな施設でも実施可能なので汎用性が高いと考えます」と明かす。


服部・統括部長は「現場のニーズに合わせ、モバイル・エキスパート構想も形を変えています。今後は別のグループ病院にも拠点をつくり、派遣範囲をより広げていければと考えています」と展望する。


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