オンライン参加 徳之島病院のカテチーム VRでTAVIなど研鑽 日本循環器学会学術集会
2021.05.14
オンライン参加
徳之島病院のカテチーム VRでTAVIなど研鑽
日本循環器学会学術集会
徳之島病院のカテーテルチーム(後列右から2人目が田代部長)。VRは初体験 映像ではエコーなど各種モニターの表示も可能
徳之島徳洲会病院(鹿児島県)の田代篤史・循環器科部長らカテーテルチームは、VR(仮想現実)でTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)とホットバルーンについて研鑽(けんさん)した。第85回日本循環器学会学術集会(3月26~28日、横浜市、会長=斎藤能彦・奈良県立医科大学教授)内の会長特別企画「VRによる最新医療体験(離島編)」の参加施設として行った。TAVIは重症の大動脈弁狭窄(きょうさく)症、ホットバルーンは心房細動に対する治療法だ。VRはコンピュータでつくった三次元空間を疑似体験できる技術。医療界でも教育や診療支援ツールとして注目を集めている。
同企画では、メイン会場と参加施設をオンラインでつなぎ、臨床VR映像(実際の治療映像)をもとにメイン会場から講師が解説。講師は、TAVIを奈良医大病院医師、ホットバルーンを獨協医科大学埼玉医療センター医師が務めた。
参加施設は徳之島病院など3施設。各院内で医師やコメディカルが専用ゴーグルを装着し、内蔵ディスプレイに映し出される各手技の映像を疑似見学した。講師はゴーグルを遠隔操作し、術者や看護師、CE(臨床工学技士)など視点を適宜変えポイントを説明した。
終了後、田代部長は「映像が医療者目線のため、手元の動きなどもよく見えます。自分が行っているような感覚になり、素晴らしいと思いました」と感激していた。同企画の海外編では米ハーバード大学などが参加した。