大和病院 眼瞼下垂手術など可能に 廣冨・形成外科部長が加入
2021.02.24
大和病院
眼瞼下垂手術など可能に
廣冨・形成外科部長が加入
「気軽にご相談ください」と廣冨部長
大和徳洲会病院(神奈川県)に廣冨浩一・形成外科部長が入職、顔面や手足など人目につく部位の機能再建や傷痕の処置が可能になるなど診療体制が充実した。廣冨部長が着任したのは昨年10月1日。それまで約10年にわたり横浜市内の大学附属病院に勤務していた。眼窩(がんか)や眼瞼(がんけん)、涙器など顔面領域の治療を専門とし、なかでも眼瞼下垂症の手術は約800例に上る。
同疾患は目を開けた時にまぶたが正常な位置よりも下がる病気で、重度の場合、視野がせばまって頭痛や肩こりなどの原因になることもある。主な原因はまぶたの皮膚のたるみ、またはまぶたを上げる筋膜の弛緩で、治療法は手術。前者では切除、後者では緩んだ筋膜を修復したり、他の部位(脚など)から筋膜を移植したりするが、老人性眼瞼下垂症の場合、加齢によってどちらの原因も見られることから、両方の治療を行うことも少なくない。
従来、大和病院の形成外科は非常勤医師による週2日の外来のみ。廣冨部長の加入で、外来が週5日に増えるとともに、最低週2日は手術を行えるようになった。すでに眼瞼下垂症を中心に、顔面領域、さらには手足体幹を含む体表の手術も実施。「眼瞼下垂症をはじめ、手術では患者さんの状態に合わせ、さまざまな術式を組み合わせます。予防も含め、できることを最大限考えたうえで最適な治療を心がけています」(廣冨部長)。
今後は診療体制の充実を図るとともに、院内外での連携にも注力していくという。「院内であれば整形外科や外科、また透析患者さんの潰瘍などで内科との併診も行っています。院外では近隣にグループ病院や大学病院があるので積極的に連携を図り、点でも面でも地域医療を支えていきたいです」と意欲を見せる廣冨部長。「とくに傷痕や変形など、一見、治療が難しいと思うような症例に対応した経験もあります。悩んでいる方は、まずは一度ご相談ください」と呼びかけている。