徳洲会グループ 感染管理システムを順次導入 先行の八尾病院はコロナ患者さんに生かす コロナ対応緊急総力特集
2021.02.10
徳洲会グループ
感染管理システムを順次導入
先行の八尾病院はコロナ患者さんに生かす
コロナ対応緊急総力特集
徳洲会グループは、各病院の感染管理体制強化を目的に独自の感染管理システムを開発、2018年から順次導入を進めている。パイロット病院として先行導入した八尾徳洲会総合病院(大阪府)は、同システムを生かしながら新型コロナを含め感染症に対応している。
近隣諸国へ技術指導も期待
感染管理システムで患者さんの状況を確認する澁谷室長
徳洲会グループでは18年から複数の病院で先行導入。そのうちのひとつが八尾病院で、同システムを活用しながら新型コロナに積極的に対応している。現在、外来では発熱外来や予約制の地域外来・検査センター(PCR外来)などを設置し、事務職員もサポート。「新型コロナ疑い患者さんの対応や誘導、保健所との連絡や事務手続きなど、できる限りのサポートを行っています」(池田祐紀・医事課副主任)。
入院は一般病棟とICU(集中治療室)8床のうち、3床(陰圧室)をコロナ専用病室として確保。一般病床は軽症~中等症で現在24床(陰圧個室14床)。重症、中等症患者さんが増えているものの、原田博雅院長の方針で「断ることはない」。小見山理恵・看護主任は「一般病棟で人工呼吸器を装着するケースもあります」。またICUの萩原美香看護師は「ECMO(体外式膜型人工肺)を最大2台稼働したこともありました」と強調。
八尾病院ICT(感染対策チーム)メンバー(前列中央が原田院長)
原田院長は「いろいろな方法で、どの職員も本当によく頑張っています。」と吐露する。同システムは11病院が導入し、12病院が準備中。