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中村・千葉西病院主任部長 「ベストドクター」に選出 低侵襲心臓手術を推進

2021.01.27

中村・千葉西病院主任部長
「ベストドクター」に選出 低侵襲心臓手術を推進

心臓外科で唯一のロボット外科学会国内A級専門医

「患者さんの笑顔のため手術に尽力」と中村・主任部長「患者さんの笑顔のため手術に尽力」と中村・主任部長

千葉西総合病院の中村喜次・心臓血管外科主任部長兼低侵襲心臓手術センター長はBest Doctors in Japan 2020-2021に選出された。

「大変光栄です。2013年12月に当院に赴任して以来、患者さんの身体に負担の少ない低侵襲心臓手術(MICS)に力を入れ、7年間で約700件のMICS手術を実施しました。こうした取り組みが認知され、“MICSといえば千葉西病院”というように名前が知られた結果だと思います」(中村・主任部長)

従来の心臓手術は胸骨を切開する胸骨正中切開法で行う。視野が良いという利点があるが、侵襲が大きく身体への負担は大きい。それに対しMICSは胸骨を切開することなく、胸のあたりの皮膚を小さく切開し、肋骨の間から手術手技を行う。「MICS手術の適応があれば、胸骨を切らなくてよいため術後の回復が早く、従来の手術より早く社会復帰できます」と中村・主任部長はアピールする。

同院では大動脈弁、僧帽弁、三尖(さんせん)弁といった弁膜症の病変や狭心症、心筋梗塞などの冠動脈病変に対しMICS手術を実施。同院では人工心肺を使用しない心拍動下(オフポンプ)冠状動脈バイパス術を標準術式として行っており、これをMICS手術で行うなど低侵襲手術に磨きをかけている。

17年からは心臓血管外科領域の手術にダヴィンチを導入17年からは心臓血管外科領域の手術にダヴィンチを導入

中村・主任部長は「患者さんに対して誠実であること」を最も重視。「すべては患者さんが元気になり再び笑顔を取り戻すため」と強調する。MICS手術に注力するようになったのは、10年から2年間、カナダの大学に留学し技術を学んだことがベースにある。「日本の患者さんにもMICS手術の恩恵を届けたいと思いました」。低侵襲手術に有用であることから内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチ」を17年に心臓手術に導入。日本ロボット外科学会の認定専門医国内A級(心臓外科領域)の第1号取得者であり、20年12月末時点で同A級取得者は中村・主任部長ひとりのみ(国内B級は4人)。心臓血管外科領域のダヴィンチ症例数は200例を超えている。

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